1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

猫と針 読みました

なかまくらです。

「猫と針」 恩田陸 著

を読みました。戯曲です。

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あらすじ

友人の葬式の日。高校時代の同級生5人が集まった。

その日はちょうど、映画監督としてデビューしていたタカハシのオファーで、映画のエキストラとして、5人が集まる日だった。衣装は喪服で。

5人の昔話の中、昔あったフィルムの盗難事件、そして、殺されたオギワラの、犯人はいったい・・・

人は、そこにいない人の話をする・・・・・。




という話でした。

うーむ。


ちょっと怖い、かな。タカハシは、過去に起こったことをフィルムに収めることで、現実にしようとしている。

でも、それはタカハシという人間のファインダー越しの現実。台本を渡し、作り出した現実。

そう見えました。

ふんわりと浮かび上がってくる現実。面白かったです。

ただ、なんとなく、小さくお話をたたみすぎているかなぁ、と思いました。


うむ。

実はですね、これ、19生がやる卒業公演の作品になるかもしれなかった作品でした。

私が12月までにかけなかったら、これになる予定でした。

学祭公演に打ち込んでいる私に、Mぞべさんが痺れを切らしていたんでしょうね(笑)。

で、まあ、その当時、1場と、2場くらいまでは読んだのですが、、

ああ、こりゃあ、無理だな、と。

あ、面白いんですよ。すごく面白いんですが、その当時、

ん? まあ今でも、表現できません(笑)、ええ。

舞台には椅子が5つ。かわるがわる、座り、いない人のことをしゃべる。


その中で、事件があったころの全容が浮かび上がってくる。・・・すごい。

すごいのですが、そもそも私は書けないタイプのお話です。

私、実は結局他人の台本の演出、せずに終わってしまったんですよね。

でも、できる脚本とできないだろう脚本は分かる気がします。

たぶん、私が書けない物語のタイプは演出もできない気がします(消極的だなぁ。

どう見せたら面白いか、確信が持てないというか、面白いだろう見せ方が逆に自分の中で一つしか持てなくて、試行錯誤ができなさそうなんですよね。まあいいや。


でも、ちょっと演劇やりたくなるような話でした^^ やれないけどね。

もう大人になっちゃったからかな。




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