『ガリレオ~ENDLESS TURN~』 観ました。
『ガリレオ~ENDLESS TURN~』観ました。
あらすじ。
ガリレオガリレイは、天体を研究していた。
その研究は教会に疎まれるものであり、婚約者をふいにしてまでも、
続けてしまうものであった。
しかし、その天文に惹かれた門下生とともに、ガリレオは研究をつづけた。
ヴェネチアからフィレンツェの大学に移動したことで、ガリレオの運命は変わる。
地動説を提唱するガリレオとそれに扇動される民衆。それは教会の耳に当然入ることになる。
裁判にかけられたガリレオは、軟禁状態になる。死刑を免れたのだ。
それは、ガリレオが、地動説を撤回したからだ。
それは、ガリレオの弟子たちにとっては、英雄の失墜だった。
しかし、ガリレオは、両目を失明したのちに、自身の研究についてまとめた本を
もと弟子に、託す。それは自身の人生を犠牲にして、地動説という科学を守る行為だったのだ。
というお話でした。
演出は、多田淳之介。原作は、ベルトルトブレヒト。第二次世界大戦の頃のドイツの劇作家です。
ブレヒトは、第二次世界大戦を経て、ガリレオの脚本のラストシーンを何度も書き換えたそうです。
自身を犠牲にして、科学を守るという選択は、原子爆弾という大量破壊兵器を生み出した人類を見て、ブレヒトがガリレオの最後の決断を変えたのかもしれませんね。
作中のガリレイは、決して、尊敬できる偉人といった人物ではなく、
ズルく、意地汚い、自分のことしか考えてないような男でした。
実際のガリレイには、兄妹の世話や妻のことなど、大変なこともあったようです。
傍若無人なふるまいをするガリレイでしたが、もし、ガリレイが、
自由な学問の都であったヴェネチアを離れることなく、研究を続けていたら・・・。
もし、学説を撤回することなく処刑されていたら・・・。
そういったひとつずつの判断が、今に向かって延びているこの事実を作り上げていったのだと感じました。
その中で、彼を信じる弟子たち、献身的にん支える娘など、多くのおもりを引き摺るように、ガリレイは判断を求められるようになっていくのです。その判断は息を呑むようなものに感じられ、終局へ向かって、彼が何を考えているのか、より多くを受け取りたいと思い、引き込まれました。
面白いお芝居でした。おわり。
