1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「うなぎの回遊」観ました。

なかまくらです。

SPACの「うなぎの回遊 Eel Migration」を観てきました。


あらすじ

ブラジルで生まれて、日本で暮らすブラジル人たち。

劇場に役をもらってやってきたはずだった女性は、たまごを見つけた。

それを見つける人々。

ブラジル人の女性は、子供を産むか迷っていた。

幼いころから、父はいなかった。覚えているのは、故郷のキャロットケーキの味。


うなぎを研究する博士は、うなぎの養殖をしていた養鰻家と出会う。

ニホンウナギは、マリアナ海溝(日本の南、フィリピンの辺り)へと行き、産卵をするのだという。

ウナギは旅をしながら、身体を変化させていく。その体内はほとんどが卵になっていく。餌も食べない。それは、産卵したら、あとは死ぬだけだからだ。

劇場で見つけた卵は何の卵なのか。誰かの子供になるのか、それとも、誰かになるのか・・・。

ブラジル人の女性は子供を産むか、迷っていた。

ブラジルに戻って子供を産むことも考えていた。

ブラジル人のラジオDJの配信に、キャロットケーキを作るブラジルの女性・マリアがいた。

キャロットケーキを作ったマリアは、出産を決めたブラジル人の女性と出会う。

出掛けようとしていたブラジル人の女性は、自身のルーツを思い出していた。

出掛けるのはやめて、キャロットケーキをみんなで食べるのだ。

劇場に来ていた、役者の日本人も、ウナギ博士も、みんなで。。


というお話でした。

物語の筋書きがはっきりしているほうのお芝居ではなかったですが、

いろいろなメッセージが強く語られるお話でした。

ちょっと直接的すぎるところもあって、もう少し余白が多いほうが良かったかなと

思いましたが、全体としては、好きな作風でした。

ラストシーンは、ブラジル人の女性がウナギが産卵するように、死へ向かうという結末を回避したと解釈すればいいのかなと思います。

作演出は石神夏希さん。


卵を模した風船をまとめたもの(4mくらい)を使った演出が印象的でした。

卵は舞台のあちこちへ運ばれて、もごもごと動いたりしていました。

また、加速度センサだと思うのですが、キャッチボールをすると、風船が強く弱く明滅する様子も非常に幻想的でした。

いろいろと工夫されていたと思います。

台詞が日本語で話されたり、ポルトガル語で話されたりするのですが、

それは大きなスクリーンに映されていました。

「人間は間違えるけれど、ウナギは間違えない。」

言葉と、文字による訳が異なる場所が一つありました。

人間は間違える・・・、それが、良いことかどうかは、物語の中では

肯定も否定もされていなかったように思いました。


感想おわり。





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