なかまくらです。
「電気じかけのクジラは歌う」読みました。
出張で行った大阪からの帰り道。
本屋で買った本。面白かったので、一気に読めちゃいました。
あらすじ
作曲家の岡部は、
AIの作曲ソフト「jing(ジング)」のソフトウェアを改良する仕事に転職した。
自分には才能がなく、AIに飲み込まれると思ったからだ。
5年が経ち、かつて3人で一緒に音楽活動をしていたうちの一人、名塚が自殺をする。
彼は天才だった。AIにまねのできないような独創的な音楽を作る作曲家だった。
いったいなぜ?
岡部のもとに死後に送られてきたインクと指、
それから、名塚の遺作が、岡部をその謎に向かわせる。
5年間のうちに何があったのか。
彼らの止まってしまった時間が動き出す。また、人の創作に未来はあるのか・・・。
というようなお話でした。
「jing」というAI作曲ソフトが全体をいい感じにかき回してくれていて、
そう来るか、と予想を裏切られることもあり、最後まで一気に読めました。
一方でちょっと都合の悪いところに光を当てずに進んでいる感じもしました。
私も趣味で物書きをしたりしますが、書く理由は十人十色ですから、
人が創作をやめる日は来ないと思います。そう願いますね。