1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

ヨーロッパ企画「来てけつかるべし新世界」観ました。

なかまくらです。

ヨーロッパ企画「来てけつかるべし新世界」観ました。

愛知県でやるということで、久しぶりに観に行こうかな! と思い、

平日に仕事終わってそのまま新幹線に飛び乗って行ってきました。




お話は、大阪の新世界の一角の串カツ屋を取り囲む、古い街並みと住人たちのドタバタ劇、

という感じです。吉本新喜劇が近い感じです。

タイトルですが、意訳すると「来やがったな俺たちの新世界に」というような感じでしょうか。


さて。あらすじ。

1.串カツ屋の看板娘のところに、ドローンで東京から串カツを買いに来る

ハイテク関連会社の社長(通称:テクノ)が現れる。

どうやら世の中ではドローンの普及が進み、ドローンが飛び交っているらしい。

中華料理屋の店主もドローンを宅配用ドローンを買ったのだという。

ドローンを目の敵にする住人達。

クリーニング屋の店主、理容店の店主、無職のおっちゃん、売れない演歌歌手などが集まり、

ドローンに扇風機で風を送るなどの嫌がらせをする。

ところが、なんとそのテクノさんは、串カツ屋の娘に求婚するのだった。


2.クリーニング屋で、盗電事件が発生する。警備ロボが勝手に家に上がり込み、

充電していたのだ。クリーニング屋は初めは、毛嫌いして追い出すものの、

次第に交流を深め、一緒に暮らすようになるのだった。


3.テクノさんとデートをすることになった串カツ屋の娘。ところが、そこに、

幼馴染でお笑い芸人になったクリーニング屋の息子が帰ってくる。

夢破れて帰ってきた息子。しかし、テクノの超技術によってAIが搭載された

炊飯器と漫才コンビを組むことになり、未来が開けてくるのだった。

テクノさんはフラれ、娘はお笑い芸人の幼馴染と結婚する。

4.VRの美女に理容店のおっちゃんがはまってしまう。お店に行って、

実在する彼女にサービスを受けているつもりでいたが、実は入り口で意識を失い、

そして、バーチャル空間にしか存在しない彼女と交流していたのだった。

テクノの協力もあり、彼女をお店から連れ出すことに成功したのだが、

理容店の店主は、向こうの世界から出てこなくなってしまう。

彼女に自身が現実の存在ではないと知られてはいけない。そうするとシンギュラリティが

起こる・・・。しかし、次第に嘘が明らかになっていく。

5.演歌歌手は、自分の脳を電脳空間にコピーするサービスを利用した。

その記憶や意識は、自分にもしものことがあったときに、使うためのものなのだが、

なんと、起動させてしまう。起動した意識は、自分こそが本物だと名乗り、

肉体を作り出そうとして、暴走する。

6.チェーン店をAIが経営するようになったら、価格破壊が起こった。

機会が大量生産し、人の仕事がなくなっていく。地上げが起こり、店が買収されていく。

AIの暴走だった。

しかし、そのとき、通天閣が光った。串カツ屋の看板娘の母は、すでに亡くなっていたのだが、

脳を電脳空間にコピーしており、その意識は通天閣にあったのだ。

通天閣からの、母のサポートもあり、平和を取り戻す新世界。

母と、暴走したAIは、銀河をまたにかけて、商売をすることにしたのだとさ。

めでたしめでたし。



というお話でした。なんか細かいことは気にしたら負け! って感じのお芝居ですが、

実際に起こりそうなことがじわっと混ぜ込まれていて、少しSFなのが、ヨーロッパ企画の

お芝居の特徴だと思っています。

とはいえ、久しぶりのヨーロッパ企画で、

広島で「曲がれスプーン」を見て、

そのあと、「ロベルトの操縦」を見て、それ以来でした。
(なんと13年前の記事! ➡ ロベルトの操縦 観てきました。


相変わらず、小ネタが盛りだくさんで、たくさん笑わせてもらいました。

特に、AI炊飯器がお気に入りです。串カツを中に入れて、美味いか・・・?

って、どうしたら思いつくんでしょうね笑

おっちゃんたちのワラワラと集まってくるのがだんだんお約束になってきて、

街角の一角の出来事を覗き見ているような楽しい感じでした。


客席の鍛えられている感じもすごくて、みんなワハワハ笑いながら見ていて、

心地よい空間でした。楽しかったです。


おわり。





拍手[0回]