なかまくらです。
「大正ブラックボックス」読みました。
芝居空間侍エレクトリカルパレードさんの森綾子さん(大学の先輩)が、
本公演の脚本の元となる物語として小説を書かれたそうでして、
大学のサークルの後輩から、「本にしたので、なかまくらさん一冊買いません?」
とあって、「大正ロマン? 買います買います」というわけで、
買うに至ったわけです。大正ロマンっていいですよね。
小野不由美さんの「東亰異聞」(あれは明治かも?)みたいな雰囲気、
自分では書けないけれど憧れは尽きません。
さて、
安倍闇雲という人物が書いた12冊の怪奇譚が、読んだ人間のもとに、
その怪奇で登場した不思議な力を持つ道具とともに登場する。
その道具を蒐集するもの、蒐集を依頼されるもの、道具の力に飲み込まれるもの
さまざまな人間たちの想いが絡まりあう物語でした。
そんな中、発刊されなかった幻の13冊目の怪奇譚を巡る大事件が起こる。
みたいな感じでした。
ちょっと最後の凛が救われる展開は都合よくハッピーエンド?
って感じもしましたが、闇雲先生が書いたハッピーエンドもそういうことかも、
なんて思ったりするのでした。
ハッピーエンドを望んでいる読者がいて、えー、なんじゃそりゃ、なんて思いつつも、
それを受け入れたい自分がいる。ハッピーエンドがいいですね。
魅力ある物語とキャラクターで、一気に読んでしまいました。
面白かったです。お芝居も見に行きたかったんですけどね・・・。
仕事仕事の毎日です。明日も頑張ろう。