なかまくらです。
ふと、歌詞について考えてみました。
歌詞とは何だろうか。カラオケなどで、愛を叫んでみたり、
この社会の無情を嘆いてみたり、生きていていいんだと言ってみたり、
こんな風になりたいと、夢を語ってみたり。
いろんな歌詞が、この瞬間だって、どこかで生み出されているんでしょうね。
この歌詞というのは、lyrics・・・つまりは、詩ですよね。
この詩というやつが、私はどうにも苦手な性質なのです。
なんというかな、狙っちゃうんですよね。狙っちゃうと、そこが透けて見えちゃって、
なんも良くなくなっちゃうんですよ。何気ない言葉こそが、
繰り返し、人を感動させることが出来る。分かります?
すごいのは、繰り返し人を感動させるということ。
歌詞にはそんな力がある(場合がある)んですよね。
さて、なんだろうか。なんだ。なんなんだ、これは! うらやましいじゃないか。
たった、5分で人を感動させるのだ。
ひとつ、考えたことを述べてみようと思う。それは、懐の広さだと思う。
歌詞の持っている懐の広さが、人を感動させるんだということ。
歌詞に言ってあることですべてだったら、おそらくそれはその程度のもので終わり。
そうではなくて、空白のページがいくつも用意されていて、
そこに書いてある文字は、読めない。
聞く人がそれぞれ、そのページを埋めていくのだ。
そうやって聞いた歌詞は、聞き終わるころにはまるで一冊の本のようになるんだろう。
それだけの空白のページを用意してやらないといけないんだろう。
じゃあ、どうやってそんな空白だらけの本を作り上げるのか。
私には、今、一つしか方法が思い浮かばない。
それは、一度一冊の本となる物語を書いて、その中から言葉を選んで、歌詞にして、
残りはすべて消してしまうんだ。そうすれば、たった一曲が出来上がる。
そんな風に思います。
じゃあ、逆は? 一編の物語から、一曲の歌詞が汲み取れないような物語があったとしたら、
それは、駄作に他ならないんだと、思うのです。
歌詞になる物語を書くぞ~。