1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

ガラパコスパコス 観てきました。

なかまくらです。

劇団引力廣島プロデュース 「ガラパコスパコス」 観てきました。

私自身、ちょっと前に書こうとしていた題材もガラパゴスだったので、気になりまして、アステールプラザまで観に行ってきました。

galapa.gifあらすじ。


人と付き合うのが怖い男は、自分の手品に心惹かれてくれた特別養護老人ホームのおばあちゃんを誘拐する。

ふたりは奇妙な共同生活を始める。

隣の家には、同級生とその先生の夫婦が住んでおり、その隣には陽気なアメリカ人が住んでいる。

男には兄がおり、兄は自分のことばっか考えている。兄の妻をレイプした男は、兄のことばっか考えている。

男の勤める遊園地の仕事の同僚の若い方は、男に好意を覚え、上司は嫉妬する。

おばあちゃんの娘と孫はおばあちゃんを探している。

女の子は、バスに乗ろうとしている。


男にはお金が無くなり、気が付くと、男の周りには、誰もいなくなっていた。

最後におばあちゃんは男に「大人は自分のやったことに責任を取らなくちゃいけないよ」と言い、

帰っていく。

男は、兄に、「自首するよ」と言って、大人になることを始める。





というお話でした。

男は大人の年齢なのに、子どもから大人になることを拒否して、わがままばかりをいう。

付き合っている周りの人は、彼を一人の人間として付き合おうとして、いろいろな妥協をして、

どんどん不幸になっていき、そして離れていく。

今時、子供みたいな人は多いんじゃないでしょうか。私も大して大人ではないですが、

帰り道。満員の市電の座席に荷物を置き、帽子を斜めにカブってふんぞり返っていた男は、目的地に着くと肩をイカラセて人の間を割っていきました。可哀相に。

行がけ。電車の中で携帯電話で大きな声でしゃべっていたおばあちゃんは、「ちょっとうるさいなぁ」という注意の声に、もうひとしきり喋った後に、「すいませんね、非常事態でね」と、誰にか分からぬ言い訳をしておりました。可哀相に。

まるで遠い世界の出来事のようにお芝居はいつだってフィクションですが、

なんだか、すごく身近なことに感じました。


このお芝居、舞台全面が黒板で、チョークで文字を書いて広がっていく世界でした。

独特のテンポで進んでいく感じがして、

まっさらな舞台で繰り広げられる次々と変わる場面に、空間の使い分けの巧みさを感じました。

面白かったです。





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コメント

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無題

あ、行かれてたんですね。
ネットでは大好評だったようですが、私の感想はそうでもなくて、ブログに感想を書くのも憚れる。
確かに面白い仕掛けや演出だったと思いますが、「感動」などというほどではない。
イキウメさんたちの舞台なんかに比べて、突き刺さる感じが無くて、観客に対して手加減しているような印象。食べものに例えるならファーストフードのような感じ。
原因のもう一つは、私の研究テーマにも関係のある「進化」に関しての見解の違い。違うことで新たな発想や発見に成るかも知れないけど。
一つには、人という生物の寿命の伸びによって今後進化するか?という点。原因なのか結果なのか?
ヘッケルの反復説が披露されていたけど、獲得形質は遺伝しない。

あっ、ゴメンなさい、長くなりました。
ブログに書きにくいからと、ここで吠えても仕方ないですね。

>SuzukiのKeiさん
コメントありがとうございます。
うん、わかります。私も「感動」ではなかったです。
感動はしなかったですけど、面白かったなぁ、という感想でした。それぞれの生活の中から浮かんでくるぼんやりとしたものがなんとなく浮き彫りになってきて、次第に形作っていく人の本当の形が面白かったという感じでした。最後の締めのシーンで感動できなかったのは、観客が感情移入の相手をよく分かっていなかったからかなぁ、と思いました。最後はなんとなく、んー、という感じで見ちゃいました。私もよくやっちゃう感じです(←失礼)。
自分に哲学があって、それと異なると、なんとなく醒めてしまいますよね。「進化」については、私も去年くらいから考えているので、いつかお話したいですが(私のは全然科学じゃないですが・・・)、、、芝居の中での「進化」は、序盤、文化的、精神的なものだなぁ、と感じました。ところが、最後、なんとなく肉体的なものにすり替わっていて、違和感がありました。でも、自分でも誤魔化しちゃうところかもしれないです(笑)。
「ヘッケルの反復説」は調べてもよく分からなかったのですが、
個人的には、進化を認知する対象に依るのだろうと、朧気ですが、思っています。種の進化なのか、個の進化なのか。種の進化であるならば、人の進化とは、種としての環境への適応や、耐性の強化くらいしか思い当りません。それは、加齢によって生じるものではありませんね、きっと。
個としての進化、であるならば、精神的な成熟の次のステップが、もしかしたらあるのかも・・・とは思いました。乳児期、幼児期、児童期、青年期、中年期、老年期
(・・・なんか抜けているような?笑)
調べると、

中年期は「世話」
老年期は「英知」

なんだそうです。「世話」と「英知」の間に何か過程が見出されてもおかしくはないのかなぁ、と思います。

ただ、もちろん、これは、種の進化と個の進化を混同していますけどね^^;

無題

ああ、やっぱりなかまくらさんに話して(?愚痴って?)良かった。 
進化のこと、さすがよく捉えられている(って、上から目線で言うほど私も・・・ですが)。

最後、バスにみんな乗って暗転。で終ったら良かったのに、また始まっちゃって。

「We Are the World」は良い歌で好きですが、あそこで歌っては欲しくなかった。
途中の「聖歌」はとても自然でハーモニーも素敵だっただけに、残念。

ゴメンなさい、またコメントしちゃいました。
なかまくらさんが寝られなくなるといけないので、私からのコメントはこれで止めます。

またいつかお話お願いしますね。、

こういうのは・・・

>SuzukiのKeiさん
またまたコメントありがとうございます^^ 最後の独白とか歌とかは、分かりやすさを重視しようとした結果なのかなぁ、と思いました。こういうのはお話しできると楽しいですね。
最後のは、
演出する人が、これで伝わるか、と不安だったんだのかな、と思いました。 暗転して、拍手の準備していました^^;

「We Are the World」、私はアニメの最終回のエンディングみたいな風に聞いてました。 シュール風に終わるのか、それとも明るく終わるのか、余韻が全然違いますね。そういう意味で、演出かな、とも思いました。 おやすみなさい^^

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