1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「ギフト」観ました。

なかまくらです。

第26回菜の花舞台「ギフト」を観てきました。

俳優の橋爪功さんが毎年、伊豆市土肥に公演に来てくださるというイベントだそうです。

今年は「ギフト」という作で、2年くらい前に、雨で中止になったときの演目の再演

ということのようです。

どんなお話だったか。

社会が疲弊し、お芝居の興行を隠れ蓑に、拾ってきた子どもたちに盗みをさせて、

その収入で暮らす男ファースがいた。

子どもたちは、いつもおなかをすかせてはいたが、逞しく生きていた。

そのリーダー格のジンクスは、お金をただ盗むだけではなく、弱者には施しをするような、

義賊のようなポリシーを持っていた。

あるとき、街に作家を名乗るカルロという男が現れる。男は、自由や希望を説いたり、

本を書いたりして、街に変革をもたらそうとしていた。

それを恐れた警察は、カルロに指名手配をかける。

カルロは、ジンクスの亡き母が遺したお金を渡し、ジンクスに言う。

物語の結末は、自分でつくるものだ。

そう言って、ジンクスの読みたかった本の最後のページを破り捨てる。

ファースは誘拐の容疑で捕まり、母を亡くしたジンクスはカルロの言葉を受け、

まっとうに生きると決めて、街を出た。

とある仲間はジンクスと一緒にどこか遠くへ行った。

とある仲間は、本当の母親に出会えて、引き取られていった。

とある仲間は、芝居の実力を見込まれて、今では話題になっているらしい。

残されたファーマは、寂しく過ごすのだった。


みたいな、お話でした。

良く構成された見応えのあるお芝居でした。

あっという間に時間が経ってしまいました。

子どもたちに働かせていたファーマもいい男ではないのでしょうが、

引っ込み思案で役に立たない子も面倒を見るし、

母親が捨てたジンクスも立派に育てたりと、

子ども思いのいいやつ、という側面がちゃんと描かれていて、

憎めない人物、という感じでした。

子どもたちそれぞれの成長もあり、とても素敵なお芝居でした。

おわり。





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