なかまくらです。
新型コロナウイルスでグループ学習をストップしています。
すると、今まで誤魔化してきた授業のいろいろな拙さや、
すっ飛ばしていた理解のステップが見えてきて貴重な経験をしています。
一方、生徒たちは最初こそ戸惑ったものの、新しい授業にどんどん順応していく。
すごいな、高校生。
そんな中ですが、2年後の学習指導要領改訂に向けて、
昨年から取り組んでいる探究型の授業については細々と試行錯誤をしています。
少し前に、職場の数学の先生と飲みに行ったとき、
「本当の本質を知るためには何を勉強したらいいのか?」
というような話題になって、数学とか物理とかを学んでいけば・・・
という話をしたところ、でも結局は、物理を学んでもすごく簡単な現象さえ、
説明できないことに愕然とした、とその先生が話していて、なるほどな、と思いました。
それをずっと頭の片隅で転がしていたのですが、
なるほどその疑問に対する答えを自分も探していたのだ、と最近思ったのでした。
理論と実際の統合をしたい。
理想気体の状態方程式が、実際の気体の場合とどう違うのか知っていて使うのか、
知らずに使うのかではわけが違う。そういうところから、
物理の法則とされているものの、背景を深めていくことが、
より良い理解につながるのではないか、と考えるようになりました。
そのために、工作ができるようになったりという2年前くらいまで
せっせと取り組んでいたこととかが役に立ちますし、
自分の仕事が一本の線でつながっていくような感覚がして、ちょっと楽しい体験でした。