なかまくらです。
月曜日は、研究授業です。
研究授業とは、授業をいろんな先生に観に来てもらって、
授業をどのようにやると、さらに良くなるのか、問題点を
洗い出してもらうためにやる授業のことです。
すなわち、フルボッコされる授業のことなのです。
しかし、まあ、フルボッコはいやだ・・・
だから、準備をなるべくするわけです。
「どうのつるぎ」と「なべのふた」の装備じゃあ、おっかなくて、いかん。
そんなわけで準備、準備の一週間でした(まだやってるけど・・・。
まずは、題材はコンデンサーの直列つなぎと並列つなぎです。
公式があるわけですが、これをどう調理するか。
1)公式を提示して問題演習をやり、さらなる発展問題を考えさせるのが良いのか。
2)公式がどのような理屈から導き出されるのか、証明していくのが良いのか。
3)実験を通して、実際に性質がどうなっているのか、調べて納得させるのが良いのか。
こういったことを、毎時間の授業で悩むわけです。
すべては、それを通して、子ども達を賢くするためなのです。
どのような力をつけたいのか、この内容がこの前後の学習内容にどのように繋がるのか。
しかしまあ、普段、何を考えるかといえば、
(授業までの残り時間)-{(残っている他の仕事)+(確保すべき睡眠時間)}
これを算出して、出来うる最良の(最も準備に時間のかかる)選択肢を選ぶわけです。
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今回は研究授業ですから、時間はある意味いろいろ度外視してかけるべきなわけです。
じゃあ、実験すればいいじゃないっていうのは、そうではない。
実験すればいいってもんじゃあない。
実験をしても、問題が解けるようになるかといえばそうじゃない。
実験を通して、何を学べるかということが大事なんです。
子ども達が、それを意識することはないから、「楽しい実験やりたい」
と言うのは分かる。けれども、実験の裏には理論的裏付けがある。
高校生の内容ともなれば、理論的裏付けを理解してから、実験するべきだと思うのです。
そんなわけで、今回は実験にはしませんでした。(前回は実験でしたが…)
選んだのは、
2)公式がどのような理屈から導き出されるのか、証明していく。
コンデンサーのモデルを使って、回路を流れる電子がどのように移動するのか考える
ような内容にしました。
それから、授業の流れを紙に書いてパワーポイントのスライドを作って、
電子のモデルを工作して、予想を記入するプリントを作って・・・
ここまでで、だいたい10時間。
あと、もうちょっと。