1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

ほしいもの、

なかまくらです。

椅子が欲しいのです。

背もたれがあって、ゆっくりできて、

だけど、夏は暑いので、クッションは取り外せるほうがいい。

できれば嵩張らないほうがいい。

そんな椅子はないだろうか、とふと気づくと、椅子を探しているのですが、

そんな椅子は、影も形もなく。

たぶん、今なら、目に留まった瞬間にそれに飛びつくのでしょうが、

そのシルエットのようなものに当てはまるものが見つからないから、

まだ、その椅子は存在しているかもわからない。

そういう椅子が欲しいなあ。

去年の8月にも、そんなほしいものの話をしていて、

ひとつはDIYして作って、もうひとつが、この椅子だったのでした。

今欲しいもの





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「機巧奇傳ヒヲウ戦記」見ました。

なかまくらです。

「機巧奇傳ヒヲウ戦記」見ました。



まだ小学生くらいだったころに、BSで放送されていたアニメで、

ちゃんと毎週追いかけられていなくて、よくわからないうちに終わってしまった

アニメでしたが、會川昇さんが脚本を務めていて、いつかもう一度見たいな、

と思っていたのを配信で、コツコツとみていたのでした。


あらすじ。

幕末の時代。尊王攘夷の機運高まる日本に、もし、カラクリ人形の優れた技術があって、

それが、戦いにも使えるようなものだったら・・・!?

機の民と呼ばれるものたちの村では、カラクリの優れた技術を皆が持っていた。

かつて、将軍に仕えた者たちは、そのカラクリを祭りのために使うべきものとして、

表舞台から消えたのだった。

ところが、機の民の一部は、風じんを名乗り、カラクリを兵器として発展させていた。

村は襲われ、絶体絶命のピンチに、ヒヲウ達は、村に祀られていたご神体”炎(ほむら)”が、

巨大なカラクリで、山車から人型に変形することができることを知る。

"炎"を操り、ヒヲウ達は、村を脱出するのだった。

かつて、村を出て行った父を訪ねて、ヒヲウ達は旅をするが、

その途中で、後継ぎ騒動に巻き込まれるハナや

追ってからの追撃から守る才谷(後の坂本龍馬)などと出会っていく。

スチームエンジンのカラクリを操る風じんとの戦いを繰り広げながら、

ヒヲウ達は"炎"とともに成長していく。

友人とも、情勢が変われば切りあったりもする大人たちの思惑に翻弄され、

ヒヲウ達は、わからないまま、戦いに巻き込まれていく。

いよいよ、外国船を薩摩藩や長州藩が攻撃することになったとき、

ヒヲウ達は、"炎"で、戦いを止めるために動く。

カラクリは、祭りのためにある。その信念で、ヒヲウ達は、舞を踊るのだった。


というお話でした。

26話あるのですが、少し、中盤、間延びしたなーという感じの作品だったのですが、

さすがは會川昇さんの脚本で、後半の盛り上がりが楽しい作品になっていました。

子供向けの作品だからかもしれませんが、ヒヲウが我儘放題なのがうまく共感できなくて、

中盤、見るのがしんどいところもあったのですが、

ヒヲウが、外国の軍艦を不可抗力で攻撃してしまい、自問自答しているあたりから、

ヒヲウの心の描写が描かれるようになって、自分に正直で前向きなヒヲウの振る舞いが、

受け入れられるようになった気がします。

お話としては、史実通り進んでいくので、

桜田門外の変が起きたり、寺田屋の事件が起きたりと、

ちゃんと登場人物が死んでいってしまうのですが、そこに、カラクリが暗躍していたっていう

設定をうまく絡めてくるのが、面白い解釈で、楽しい作品でした。

この後、BSでは、

学園戦記ムリョウという似たタイトルの全然違う作品が始まるのですが、

これもまた、いつかみたいなと思っています。時間があれば・・・ですが。

おわり。





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「人魂を届けに」観ました

なかまくらです。

イキウメ「人魂を届けに」観ました。



ずっと追いかけている劇団イキウメさんの新作です。

東京まで行きたかったのですが、今回も配信で観ました。

まだコロナは怖い。


あらすじ

絞首刑になった受刑者が確実に死ぬかを見届ける仕事をしている男は、

あるとき、受刑者の足元に何か黒いぶよぶよとしたものが落ちたのを見た。

男は、それが魂なのではないかという妄想に取りつかれる。

そして、それを、森の奥で現代とかけ離れた生活をしている受刑者の母のもとに

届けに行く。

そこでは、現代社会で傷つき、逃げてきたもの、死のうとしていたもの等が、

寄り添うように暮らしている家があった。

公安の男は、その家から街へと戻っていったものが犯罪者となることの多さから、

テロリストの養成機関があるのではないかと踏んでやってくるが、

その場所から社会への帰り道が分からずにいた。

男もまた、届けに来たと思っていたが、導かれるように、この場所へやってきていたのだった。

息子を傷つけ、妻を傷つけ、男は魂がないように感じるときがある、と元妻に言われたことを

ひどく気にしていた。魂を込めたものを売ったり買ったりできるのか・・・。


というようなお話。

脚本・演出はいつもの前川さん。

この人はどうしてこんなに人の心を揺さぶるお話がかけるんだろう、と

いつも感心します。

息子を亡くした妻の心境をつづった日記を、

妻は嫌だといったが、賞に応募してしまった男。入選した作品の副賞として送られてきた

3万円。それは、魂を3万円で売ったことに他ならないのだ。

震えるほどに、生々しい。魂なんていうあるかどうかも分からないものが、

急に実体に閉じ込められてしまって、生々しいものに思えてくる。

お話としては、壮大ではなくて、こじんまりとした印象のある本作品でしたが、

センスオブワンダーを十分に味わうことのできた、素敵な物語でした。

おわり。





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「デス・ストランディング」読みました(上)(下)

なかまくらです。

「デス・ストランディング」読みました。



新潮文庫で上下巻。ゲームのノベライズなのですが、

ゲームが面白くて、ノベライズも読もう、と思い立ったのでした。

ゲームをしたときの記事はこちら
➡ 「デス・ストランディング」クリアーしました!


地球の生命の歴史の中で幾度となく繰り返されてきた大量絶滅に対して、

大胆な解釈を加えて描き出した傑作でした。

絶滅は消滅を免れるための生命の手段である。

宇宙の誕生の際に、対消滅ですべて消えてしまうはずだった物質は、

少しだけ多かった物質のほうが残り、現在の宇宙を構成している。

大量絶滅が起こるとき、その種を絶滅させようとする作用みたいなのが働く。

それが起こると、その種に対する対消滅体が生じるようになる。

その対消滅体との衝突で物質ごとなくなってしまわないように、その種は絶滅を選択する。

そして、これまで起こってきた5回の大量絶滅(ビッグファイブ)の謎を解き明かしながら、

6度目の大量絶滅(人間の対消滅体の出現)にどう立ち向かっていくか・・・。

みたいなお話でした。


ノベライズ版では、大量絶滅への解釈や、ゲームを1度プレイしただけでは、

掴み切れなかった、世界観の詳細や、登場人物たちの過去やそれぞれの場面での心情、

主人公サムの出生についてなど、より味わい深くなりました。

なかなか面白かったです。


おわり。





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「オルフェウスと影の一座」観てきました

なかまくらです。

SCAPシアタースクール2024

「オルフェウスと影の一座」観てきました。
(写真はSPACのX(旧Twitter)アカウントより)






児童文学作家ミヒャエル・エンデさんの絵本を戯曲化したものです。

静岡県の中高生が、お芝居をするために集まってきて、上演する

SPACの企画でした。

あらすじ。

オルフェウスは、声が小さくて、女優になることはできなかった。

その小さい声を生かして、役者が台詞を忘れたときのために、

舞台のそばにある箱から小声で台詞を全部言うという仕事をしていた。

時代は変わり、劇場に人が集まらなくなっていった。

オルフェウスはすっかりおばあちゃんになっていた。

そして、あるとき、街の劇場はついに閉鎖されることになった。

オルフェウスおばあちゃんは、閉鎖された劇場に、ひとり名残惜しく、

佇んでいた。すると、居場所をなくした影と出会う。

オルフェウスおばあちゃんは、その影を受け入れて、2つの影をもつようになった。

うわさを聞き付けた影たちが、オルフェウスおばあちゃんを訪ねてくるようになり、

たくさんの影をオルフェウスおばあちゃんは受け入れた。

オルフェウスおばあちゃんは、騒ぎ立てる影たちに、

お芝居を覚えさせることにした。

やがて、仕事もない住まいを追い出されたオルフェウスおばあちゃんは、

影たちと村々を周り、劇を披露して、見物料をもらうようになる。

「オルフェウスと影の一座」は次第に有名になっていく。

そして、あるとき、大きな、深い、影に出会う。

影は「死」の影であると名乗る。

オルフェウスおばあちゃんは、その影をも受け入れた。

気が付くとオルフェウスは、天国にいた。

影たちも一緒だ。

オルフェウスは劇場に案内され、そこで、天使たちにお芝居を見せることになったとさ。めでたしめでたし。

というお話でした。


すごくいやな登場人物が出てこなくても、

お芝居がちゃんと進んでいって、

音楽を生で演奏したり、踊ってみたり、

劇中劇でマクベスやオズの魔法使いの名シーンを演じてみたり、

なんだかすごく満足感のある1時間でした。

役者さんはエネルギーに満ち溢れていて、

舞台の照明や人の集まり方や動き方など、

6~8人くらいが一般的なプロのお芝居や、

高校生のお芝居では見られない、演出も見どころでした。

こういうの、できたらすごいなあって思いますが、

こういうのは、もっと、世界で芸術と呼ばれているお芝居を

観ないと演出方法が浮かび上がってこないんだろうな、と、

自分の表現方法の浅薄さを感じるのでした。観れてよかったです。

おわり。





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