1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

beyond the line

なかまくらです。
ちょっと続き。寝なくちゃ~~。読んでくれてる人がいると書きたくなるね、やっぱり(笑)。
夜更かしするなら勉強しなさい、というね。勉強するほど、目が覚めてはないのだ~、というのは言い訳・・・。明日も頑張ろう。1コマか~起きれるか~~??



http://1cm3.mamagoto.com/Entry/431/*の続き

 
走る影。雨。
アイドルのアイちゃんである。
 
 
アイ     助けてください! お願いします!
 
ドアをノックするも、どの家も開けてくれない。
アイちゃんは、ふっと後ろを振り返り、逃げる。
アイちゃんがはけると、軍服の男たちが行進をしてくる。
真ん中で、ばっと、散る。
 
 
A      いたか?
B      いないぞ。
C      このままではらちが明かないな。
A      二手に分かれよう。
B      いや、3人いるんだ。3手に分かれた方がいいんじゃないか?
A      なるほど。・・・待て。
C      どうした?
A      手は2つしかないのに、どうやって、3つに分かれるんだ? それじゃあ、まるでアインハップの化物じゃないか。
B      お前は、バカだ。
A      言われなくても、分かってる。
B      ならばこうしよう。お前は、北を探せ。あとはこちらでなんとか、二手に分かれる。
A      任せろ。
 
3方向に、散る。全員はける。
入れ替わりにアイちゃんが現れる。
 
 
アイ     誰か、助けてください! あ、おばさん、助けて・・・お願い・・・。
おばちゃん  国家反逆罪が、何を言うか! とっととここから出てきな!
アイ     ここからって・・・ここから出てったら生きていけな・・・
おばちゃん  じゃあ、潔く死ぬんだね! じゃあね。
 
おばちゃん、ドアを閉める。
 
アイ     そんな・・・
 
 
B      いたかっ!
A      あーれれ、いないぞー。
 
ハッとして、隠れるアイちゃん。
 
C      つかまえろー!
B      いないんだって。
A      そうかー。
B      それじゃーしかたなかー。
A      しかたなかなー。
C      アイちゃん、したたかだねぇ~。
A      アイドルだからねぇ・・・。
B      かわいいふりしてあのっこ、
C      割とどころじゃないよね。
A      アイちゃん、かわいいのに・・・。
B      国家反逆罪なんだよなぁ~。
C      なんで国家反逆罪なんだって?
B      詳しくは知らないんだけど、まあ・・・魔が差しちゃったんだよね、きっと。
A      ホントかな・・・。
BC     え?
A      ほら、よくあるだろ? 大物政治家のスキャンダルとかに紛れて、国の重要な法案を通してしまうってやつ。
B      あー、今回もそんな感じ?
C      なるほど。お前、意外と賢いところもあるんだな。
 
 
携帯に一斉に着信。『はーい、アイちゃんだよ~、メールが来たよ』
 
ABC    撤退か。
 
3人、はける。
 
 
アイちゃん、出てくる。
 
アイ     どうしよう・・・。
 
暗転。
音楽。
ダンス、始まる。キラッ。流星に~ま~たぁ~~がぁって~~(ry
 
踊っているのは、ゼロ隊長。加わる隊員。
可愛いサイドステップ、肩をすぼめて首を少し傾げて笑顔。てて~ん、じゃぁ~ん。
 
隊長     お前らーーーーーーーー!
ABC    はいっ!
隊長     見つからんのかぁーーー。
ABC    はっ。
隊長     なら仕方ねぇな。俺が始末書を出しておこう。さて、ひと踊りして、汗もかいたし、風呂でも入るかぁ~。
 
と、いいつつ、隊長は、上着を脱ぐ。
隊長、上着を放り投げる。
 
隊長     うっし! こっからはオフレコだ~。真実以外は死だぜ。シンジツ・オア・デッドだぜ?
ABC    うっす!
隊長     まさかとは思うが、・・・発砲とかしてねぇよなぁ・・・あ?
ABC    うっす!
隊長     怖がらせるようなマネ、してねぇよなぁ・・・?
ABC    うっす!
隊長     なんたって、アイちゃんは可愛いーーもんなぁーーー。
ABC    うっすぅ~!
隊長     アイちゃんは俺の嫁だ。
ABC    う・・・・・・ぅす・・・
隊長     文句あんのか!?
ABC    ・・・・・・
隊長     それでもいい。俺たちのアイちゃんをこっそり匿え。
ABC    うっす!
隊長     なんでまた、アイちゃんが国家反逆罪なんだよぉ~~
A      そうですよね~。
B      ホントに・・・。
C      目ぇ、つけられたんすよ。
隊長     許さん。結婚は許さんぞ!
A      逆ですよ。結婚を断ったからですよ!
隊長     分かってらい。お前ら、頼んだぜ!
ABC    うっす!
隊長     オフレコ終わり! い~い、湯だな、あばばん♪
 
 
暗転。
 

 
アイちゃん、ひとり、物陰から出てくる。
 
アイ     どうしよう・・・。
 
スコール、倒れている。
 
アイ     ・・・・・・。
 
アイ     ・・・もー、困ってるのは、こっちなのに! 大丈夫? ていうか、この人、この服何・・・? ねぇ、あなた、もしかして・・・
 
カラン、カラン、と転がる缶。
 
アイ     今度は・・・何? ・・・。
 
アイちゃん、倒れる。
 
暗転。
 
*つづく・・・はず*
 
 





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time algorhythm

なかまくらです。

作りかけですけど、たまには作りかけで上げてみます。


続きは書くかなぁ~。構想はあるんですけど、ラストは決まっていませんの。

感想などありましたら。ください。



雨に移行する(仮)
                               作・なかまくら
 
 
イコール   できた!
 
バタンとドアが開いて、
 
スコール   できたんですね!
イコール   できたんだ~。
スコール   できたてたんですね~。
イコール   できたてたてたんだよ~。
スコール   で、
イコール   ・・・。
スコール   どこに?
イコール   ごほん。
 
スコール、マイクを取り出して、
 
イコール   ほ~ら~、あしもとをみ~てごらん~
スコール   足元ですね!
 
イコール   うむ。
スコール   ・・・なにもないですが。
イコール   目の付け所が、違うっ!
スコール   なるほどっ!
イコール   ・・・物分りが良過ぎるな。
 
スコール   ええっとですねー、博士にプ・レ・ゼ・ン・トが。
イコール   な、なんだってっ!
スコール   じゃーん、これ、なんだと思います?
イコール   うーんとね、君のブロマイド。
スコール   わかっちゃいます~、
イコール   うんうん~
スコール   ソンナワケナイダロ。
イコール   やっぱり?
スコール   ま、おしいっちゃ惜しいかなぁ~。これは、招待券なんですよ!
イコール   招待券? ・・・ま、まさかっ!
スコール   そう、一世を風靡する超新星アイドルグループ、ニュートリノ!
イコール   の、招待券。
スコール   そうなんですよ。博士、たしか好きですよね。
イコール   熱狂的大ファンだよ。
スコール   研究費をつぎこんじゃうくらいですからね~
イコール   ど、どうしてそれをっ!
スコール   もちろん、来週スペシャルライブがあることも知ってますよね?
イコール   来週、・・・ね。
スコール   さて。
イコール   む。
スコール   どこにありますか?
イコール   何が?
スコール   しらばっくれるんじゃありません!
イコール   ひっ!
スコール   さっき「できた!」って、言ったやつですよ。
イコール   ああ。そ、そんなことよりもっ!
 
スコール、おあずけする。
 
イコール   な、どうしてそんな非道いことを!
スコール   足元を見ています。
イコール   ・・・・・・なるほど。
スコール   どうです~、欲しいでしょ~。
イコール   ・・・そうだね。
スコール   あれ、そこまででもなさそうですか?
イコール   先週ね、映画を観に行ったんだよ。
スコール   はい。
イコール   その中に印象に残る言葉があったんだ。
スコール   ・・・・・・「ハッピーターン」ですか?
イコール   そうそう。でね、その中に印象に残る言葉があったんだ・・・。
スコール   私も見ました。
イコール   そう? でね、その中に印象に残る言葉があったんだ・・・。
スコール   いい映画ですよね~。
イコール   ちょっと、いい?
スコール   ?
イコール   今から大事な話するからさ、ちょっと静かに頼めますか?
スコール   はーい。
イコール   その中に印象に残った言葉というのがね・・・・・・
スコール   はい。
イコール   ・・・・・・まあ、いいや。
スコール   えー。
イコール   できたものを、見せよう。
スコール   おっ、
イコール   これだ。
 
イコール、装置にかかっている、布を取り払う。
 
スコール   な、なななんとっ、こんなところに! して、これは、なんですか?
イコール   これはな。アルゴリズム装置だ。
スコール   アルゴリズム体操~、の、アルゴリズムですか?
イコール   間違いではない。
スコール   つ、つまりこの中に入って、一歩進んで前ならえすればいいんですか?
イコール   落ち着きなさい。もう時間がないんだよ。
スコール   え。
イコール   時間が、ないんだ。
スコール   時間、ですか? 私まだおなかも減っていませんし、まだまだ大丈夫ですよ?
イコール   耳を澄ませてごらん。
スコール   ・・・・・・?
イコール   空間のねじれる音がするだろう。
スコール   空間のねじれる音。
イコール   そうだ。空間がねじられて、歪みから漏れ出す異次元達とその逆行列がこの次元を対角化していく音だ。
スコール   何が起こるんですか?
イコール   新たな類が出る!
スコール   ルイ?
イコール   まず、海に魚類が生まれた!
スコール   魚、ですね。
イコール   そして、陸の温度が下がってくると両生類、爬虫類、哺乳類、鳥類、と次々と飛び出してきた。
スコール   ええ。
イコール   その時取り残された第六の類、これが今、次元の歪みから現れようとしている。
スコール   その、第六の類、はどんな生物なんですか?
イコール   今の段階では分からない。
スコール   分からない?
イコール   それが、生物なのか、動物なのか、植物なのか、怪物なのかもわからない。ただ、一つ言えることは、何か、恐ろしいことが起こるということだ。恐竜が絶滅し、哺乳類から人類が目を覚ました時のように、何か、恐ろしいことが。
スコール   そんな・・・早く知らせなきゃ。
イコール   世界政府は内情を十分に熟知し、対策を打っている。ほら、ジェット機のエンジンの音が聞こえるだろう? 次元爆弾が次元の穴を塞ごうとしているんだ。
スコール   次元爆弾。
イコール   さあ、時間がない。スコール君、君はこの中に入るんだ。
スコール   この中に?
イコール   そうだ。これはアルゴリズム・・・つまり、時間を最適化する装置だ。時間がない、急ごう。
スコール   時間を最適化する装置・・・。
イコール   世界は毛糸の糸のようにぐちゃぐちゃに進んでいる。もし、それをまっすぐにすることが出来れば、それは、時間を大きく飛び越えられるということだよ。きっと、ほんの少しの時間でいいはずだ。内部電源でも持つだろう。
スコール   待ってください、博士、どうして私が?
イコール   ・・・・・・。
スコール   博士が行った方が、もし、世界を救うなら。
 
間。
機械音。
 
イコール   ・・・君は気づいていないだろうが、
スコール   ・・・。
イコール   この研究室は、君が来てから明るくなった。私も、この部屋も。
スコール   ・・・え? 博士、それはどういう・・・
イコール   さあ、もう行きなさい。ほんの数時間でいいだろう。ひと眠りするといい。
スコール   待ってください! 博士!
 
 
イコール   ・・・・・・乾杯。
 
 
暗転。
 

 
 







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jiburi hair

なかまくらです。

あのね。

ジブリ髪というのがあると思うんですよ。

ヒロインの女の子が 口をきゅーっと結んで、髪の毛がふわっとして、

それで、がむしゃらに頑張るのです。

その姿に私たちはきゅんとするのです。ええ。


なんでそういう物語が書けないのか。頑張る・・・マス!





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elaborate a conception

19:25-> 今からお米が炊けるまで、物語を作る時間にしよう。
19:26-> 随時この記事をアップデートしていきます。

19:33-> 題材を探そう。
19:34-> 今、世間を賑わせているニュースを見てみよう。

19:37-> "ミサイル問題"・・・北朝鮮が発射したロケットを、日本はミサイルだとして、迎撃しようとした。しかし、ロケットはあえなく大破。真相は分からないまま。しかし、人工衛星を見せたところで、そのチープさにマスコミの注目は逸れた。巧みに逸らされたと言っていい。流れ出したら止まらないのだと思った。留まることを良しとしない風潮だ。

19:41-> "原発問題"・・・原発の再起動について問題になっている。原発は廃止すべきであるという論調が国民の指示を集めている様である。問題は、やはり原発の安全性にあると思う。もし、原発が他の発電に比べて事故を起こさないものであれば、喜んで受け入れられるだろう。お金ももらえることだし。福島の原発の30km圏内が長く帰れないことは、事故が起こった瞬間から分かっていたことだけれど、マスコミはそれに言及しなかったし、政府も黙っていた。でも、理系であれば、わりかし分かってしまうこと。セシウム137の半減期は30年にもなるのだ。もし人が住めるレベルの2倍の放射線(密度?)であるならば、30年。4倍ならば、60年。8倍ならば、90年。と、30×(log_2 X倍) 年は帰れない計算だ、単純に。そのリスクを了承した上でお金を貰っていたのだろうか、ということが問題。被害者である。仕事がなくなった。ああ、可哀想にとは思いますが、その代わりにお金を貰っていたんでしょう? 税金をもらっていたんでしょう? と思うと単純な同情にはすり替えてはいけない気がする。リスクを売っていたのだと考えられる。生命保険とかと一緒で、ビジネスみたいなものなのかもしれない。

19:54-> もう少し、楽園の話をしよう。楽園とはUtopiaのことである。昔、乙一の「Utopia」という作品を読んで、ううむ、ライトノベルはこう進んでいくのか? と思ったわけですが、それ以来、Utopiaとは、書きたいタイトルなんですね。

19:58-> というわけで、「Utopia」

20:17-> 1時間過ぎちゃったよ・・・。でも、カレーがまだ温め中なので、もうちょっとだけ。

20:18-> 楽園は、どこにあるのか?

20:19-> パターン1 今が楽園で、楽園から放り出される話。
20:19-> パターン2 荒廃した世界で、楽園を求める話。
20:19-> パターン3 楽園に行って帰ってきた男と楽園に憧れる人間たちの話。

20:21-> うーん・・・ステレオタイプを並べれば、ざっとこんなもの。ここからどうするかが、私の腕の見せ所ですが、まあ、またいつか考えることになるかなぁ。


20:23-> 楽園とは何かということについて、ちょっとだけ詰めよう。

20:23-> 楽園の形はいろいろだと思う。幸せにも色んな形があるから。人によって幸せの形は違う。幸せを求めることは人として自然なことだし、そのためには人は闘いだって厭わない。好んでやるくらいだ。ファンタジー的楽園は、一面の豊かな土地。草原。動物、森。そんな感じか。では、私たちにとっての楽園は? 今、ものにあふれているこの世界。携帯電話、ネット、蛇口をひねれば水が出る。スイッチをつければ、電気が通じて明かりがつく。これはこれで魔法みたいな楽園なのだけれど、これが実は楽園なんだよ、というパターン1みたいな話はありふれているから、きっと何かを生み出すには、ちょっと特殊な人を登場させたりして、楽園という価値観を作り出すことが必要になるのかなぁ~。

20:27-> カレーが出来たみたいなので、この辺りで、おしまい。





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palet

やっぱり、趣味じゃなかった。



パレット
作・なかまくら
2012.4.16
 
 
ぱたん。
ドアが何事もなかったように閉まると、さっきまでのことが背中の後ろにいないことに安堵する。
 
音がひとつひとつ遠ざかっていき、
数分も経つと音が身体から全部剥がれ落ちていた。
 
 
ゆっくり靴を脱ぎ棄てて、ふと、揃え直した。どたどたと人が上がってくるイメージが浮かんだ。食器を洗う。水がつつーっと流れる。食器がかちゃんと音を立てる。きゅっきゅと、蛇口を戻すと、静寂が間もなく帰ってくる。
 
ビニール袋を開くと、ロープを取り出して、輪を作る。それを天井の蛍光灯を外したところに掛けると足が届かない位置に輪を提げる。台代わりにつかった机から降りると、ビニール袋を踏んづけてしまい、がさがさと音を立てた。音を立てているのはなんだろう。音を立てて崩れ落ちようとしているのはなんだろう。音を立てているのはこの命だろう。崩れ落ちようとしている、今まさに。それが、意外なくらいにすんなりと、しっくりときていて、妙に納得できていた。
 
机に乗って、首に縄をかける。それから、乾いた目のまま、ひゅっと。
 
風が後ろに流れた。
 
 

 
 
ビニール袋をもって、ドアを閉めると、目を疑った。
 
「おいおいおいおい」
苦しい。待って、こんなに苦しいのはおかしいこんなはずじゃなかったごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいもうにどとしませんからませんからせんからんらかあららんごめんもにとま・・・
 
気が付けば、病院だった。
 
「おはよう」
そして、目をそちらに向ければ、自分と同じ背格好の、男が見えた。
生き別れた双子かと思ったが、そんなものはいないと、直感的に分かった。振り返ったその顔は、間違いなく自分だった。
 
「驚いた顔をしているな、君」
自分は驚いていた。
「驚くのも無理はない。君は生き残るはずじゃなかったんだ」
自分は驚いた顔のままそう言った。
「でね、モノは相談なんだが」
自分は、あっけらかんとした顔をして、
「早く死ね」
そう言った。
「僕には、無理だった」
僕はそう言った。
「そうは言うけどね、君は確かに死のうとしたわけだ」
自分はそう言って、
「そのおかげで、生きたい部分が集まった僕と、死にたい部分が集まった君に、僕らは僕と君に分かれたんだよ。今更どうしろっていうんだよ」
憤りが僕にも伝わってきて、それはよく分かった。
「ごめんなさい」僕は素直に謝って、
「謝ってすむならけーさつは要らないんだよ!」自分は腹立たしそうに言う。
「いいか、簡単な話さ。君は死にたい僕の集合体さ。死にたい君が望み通り消えればいいだけの話さ」自分はそう言って、リンゴをむいていた果物ナイフで僕の身体をピッと刺した。僕はその切っ先がただただ恐ろしかった。
「そうは言うけどさ、君にとって僕はもう必要ないものなの?」僕は寂しくなった。
「・・・・・・」自分は答えない。
僕はあの直前の時を思い出していた。音のない部屋。音が剥がれ落ちていってしまった僕。でも、本当はとくん、とくんと、大切な音はずっと身体の中にあったのに。
「まだ、僕の中に僕を居させてください」僕は僕だった自分にお願いをする。
自分は、何かを考えているようだった。
「僕の中にも死がある」「え?」「僕の中の生きたいという部分はときどき死ぬ気で頑張るということでもあるそれにね、」そう言って自分は、僕を不意に温かく抱きしめてくれる。
「たったこれだけの出会いで僕らの価値観はまたごちゃごちゃに混ざり合ってしまったんだよ」
 
僕は、僕の中の優しい眠りの中についた。





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