1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

結婚式の話

なかまくらです。

昨日は結婚式に参列させていただいてきました。

人生初参加(たぶん)の結婚式・・・!

アルバイトの後輩2人が主役で、招待してくださったのです。

結婚式の式自体はそんなに長くなく、そのあと、披露宴がありました。式では彼がかっこよかったです。

披露宴では、お色直しをして。

おばあちゃんやおじいちゃんの手をとって一緒に歩いたり、両親に手紙を読んだり。

式次第を記した紙には、ふたりのお互いに対する質問があったりして、

ふたりの間柄を表しているような気がしたり、

ビデオレターでは、彼の務める学校の子どもからのメッセージがあったりして、

ああ、いいなぁ、すごいなぁ、と。じーんと感動しました。

2次会もありまして、

参加させていただきました。

乾杯の音頭を突然フラれ、パニックになりました。

人間ってほんとにびっくりすると、肩がびくぅっって上がるって、ホントでした。

何を話したかはほとんど覚えていませんが、

もっといいこと言えたよ、きっと・・・。すごい2人に申し訳ない気持ちに。

ふたりともとても素敵な人なのです。人間として魅力がたくさんあるのです。

でも、それを言葉にするのは照れてしまうし、

そんな守りの姿勢は咄嗟にそれを思い起こさせることを阻んでしまう。

私はまだまだ子供でした。2人みたいな大人に早くなりたいな・・・と、憧れさえ覚えてしまうのでした。

 

私は、他人の気持ちに無頓着でよく人を傷つけてしまうのですが、

今回もそう。

「どうして私なのよ」

と聞くと、研修でいろいろお世話になったので・・・

とか、そういう返事をもらいました。でも、私はあの頃も自分のことでいっぱいいっぱいだったし、

むしろ今思い返すと本当に申し訳ないことばかりしていました。

ただ、彼が勝手に育ってくれたのです。

なんだか私はすごくおこがましい・・・。結婚式にまで呼んでくれたのに。

や、一緒のバイト先の社員さんにも言われましたが、若いうちにこういう経験ができたこと、

は、

幸せでした。

ありがとう、どうぞ、お幸せに。






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【小説】つだまさき君のつまさきだちの生活

実は少し前に書いたものなのですけれど、

諸事情がありまして、発表が遅れました。

なにぶん、タイトルのインパクトに負けている気はしますが、

こういうのって、書き上げるのが本当に難しい^^笑


つだまさき君のつまさきだちの生活
なかまくら
1. まさき君、大地に立つ!

まさき君の目はカッと見開かれた。
ちゅんちゅん、銃弾のような鋭い小鳥のさえずりが聞こえる。
まさき君はベッドの中でもぞもぞとストレッチを始める。時間が静かに流れ、ついにまさき君は床に降り立つ。温暖化によって十分に温められているはずの床が、まさき君の足を爪先立ちにする・・・! わけではなかった。
まさき君は、おもむろにつま先を立てたままテーピングを始める。そして、足をまっすぐのまま固定すると、靴下の足の甲にあたる部分に慣れた手つきでシリコン製の「努力の迷子1号」と印字されかけた足の甲のパーツを装着する。

――これによって、なんとまさき君の身長は約20センチメートルアップするのだ!

それはすっぽんが月に進化するような奇跡! おお、大いなる大御神よ! 私の身長を伸長し給へ、ソーメン。


2. ライバル登場! 彼の名は、せつさたくま君!

学校への登校の火ブタちゃんがブヒヒヒと斬っておとされる!
口の中に残る朝ごはんのベーコンエッグの余韻を楽しみながら歩き続ける。学校は丘の上にあり、周囲は森になっている。子どもの頃はクワガタやカブトをよく追いかけたものだった。だがしかし!
隣り合う木々からの刺客、根っこがその丸いキバを襲いかかってくる! そう、その姿は復讐者!
「よくも、森を荒らしたなぁ・・・」襲いかかる根っこ、おちてこなくなった落ち葉! むき出しの枝! 枝、枝、根っこ! 根っこ! 枝、根っこ! おちてこなくなった落ち葉!
こけてしまえば、情けない声を出すことは必至である。「あ、アヴェンジャッ!」必死である。

だがしかし、それも過去の話。まさき君は、根っこをはるかに凌駕する。つま先立ちによって得た長身を持て余すことなく発揮しちゃうその時、
「あ、アヴェンジャッ!」後ろで声がして、優雅に振り返るとそこに、設早(せつさ)たくま君が根っこん坊によって、無様に切り捨てられていた。・・・御免!


3. その可憐な後ろすがた・・・そう、彼女は・・・! つだまち早希(さき)ちゃん。

設早たくま君。彼は見上げた男である。そう、彼の背は高い。ついでにいうと、頭もいい。頭脳派である。しかも、器がでかい。なんという男だ。
まさき君の突然の成長期の謎を見事に見破ったばかりか、「そんな君と友達になりたい!」と、お近づきのしるしに背が伸びるという曰クツキの岩のように固く数珠つなぎになっているマンモス味の飴をくれたのだった。飴の味はベーコンエッグに似ていて悪くなかったが、口臭を気にするお年頃。こんな口臭じゃ夢見る少女じゃいられないわけだ。男だけど。

そう、恋!
あの子のことが、気になるの!

あの子は、そう、つだまち早季ちゃん! 早季ちゃんに嫌われてしまうわけにはいかないのだ。
幸い、早季ちゃんはまだ学校に到着していないようだった。
まさき君は歯ブラシを鋭いストロークで横スクロールした。


4. 先生は登壇する! 先生のことは、かとだ ちか先生と呼ぶことになっている。

早季ちゃんは大きめのストライドで教室に現れると、「おはよー」と、元気な声で友達にあいさつをする。さらりとした髪がランドセルにかかって神になった。早季ちゃんの背は高い。まさき君がつま先立ちをしているのも、少しでも早季ちゃんと肩を並べて歩きたいという、願いの現れであったのだった! ああ、なんという恋心!
まさき君が座る机の前の席にランドセルを置くと、にこりと笑ってまさき君にも、おはよって、世界は一瞬でお花畑に包まれる。秘密組織の狂科学者が、立ちふさがる正義怪人のあまりの強さの前に迷子になった挙句、世界を花に埋没させることで花粉症を蔓延させてしまおうとしているかのごとく広がる花、フローラルハミング。屋根は一瞬にして取っ払われ、青空に浮かぶ焼きたてのパンの如くおいしそうな雲。
「ねぇ、」早季ちゃん。
「え、なに?」
「今日の3時間目のたいーく、やだなー。だって走るだけだからたいくつなんだもん。たくま君、どう思う?」
世界は最初の教室に戻る。な、なんということだ。声をかけられたのは、まさき君の隣の席のたくま君だったのだ! なんということだったのだ! この教室が内側からしか鍵のかからない密室だったとしたら、たくま君は一瞬のうちに「お、おれは人殺しと一緒にいるなんてご、ごめんだからなっ!」と言い捨てて、となりの附間好(ふまず)先生のクラスでズタ襤褸の雑巾のごとき密室殺人事件の被害者になっていることだろうに!

こいつ、捨て置けぬ・・・。まさき君はこぶしを机の下でわなわなと震わせ、3時間目を待つことになる。そう、決戦は3時間目の持久走の時間と決まっているのだ!

あっという間に3時間目が来ると、先生はロボットのごときスタスタ歩きで教室に顔を出す。
「運動場に集合だから! 遅れずに来るように!」
それだけ言って、踵(きびす)を返す先生キビシス!
その先生こそが、かとだちか先生。この学校が誇る、かかと立ちのスペシャリストである・・・と、まさき君とたくま君は密かに確信していた!


5. 火ブタちゃんは切って落とされて。

戦いの火ブタは切って落とされる!(「今日は出番が多くて」 豚ちゃん談) つま先立ち走を続けるふたりはところが、ほかの子どもたちとは一線を画す時速っぷりで、ビリ争いを席巻していた! その様子を固唾を飲んで見守らずにマイペースに走り続ける早季ちゃん。

その時だった! 二人の後ろから物凄い勢いで迫りくるかかと立ち怪人、ちか先生が颯爽と走り抜け、二人はその竜巻旋風にキリキリ舞いを踊り狂ってバランスを崩して倒れ伏せた。
先生は鮮やかにゴールをかっさらい、そして言った。

「まだあなた達には10年早いのよ。牛乳を飲みなさいっ!」

走り終えて腰に手を当ててごくごくと牛乳瓶を傾けるちか先生は長身で、

「あとね、背が高いばかりがいいことじゃないのよっ!」

大人の世界の奥深さをふたりに教えてくれる予定である。

その後のまさき君と早季ちゃんの人生に、めでたしのめがでたとかでなかったとか。

おしまい。

 

 

 

 

-コメント-
「石橋をたたいて渡っておきました」という人のもっているハンマーがあまりに大きかったから、渡るのを躊躇してしまうことって、よくありますよね。こんばんは。
使用したキーワード:迷子、狂科学者、密室、マンモス、味の飴、ロボット、おちて、こなくなった、時間、温暖化、リスト です。

 

 






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駄文ですが、お読みください・・・だと?

なかまくらです。

ムズムズ・・・

ひどいことを書くもんだ。

「駄文ですが、お読みください」と言われたら、嫌だ、といって、投げ捨てるだろう。

地面に突き刺さってそのままメコリンと減(め)り込んで、埋葬されるだろう。

もうね、ここのブログはお許しください。そういう勝負しようとは思わないの。

だって、誰かが読んでくれてるのかとか分からないし、

相手がいなかったら勝負にならないでしょう?

読んでくれてる人は、私の物書きの側面とかふうん、って感じで、

知人だからドン引きしないで付き合ってるだけだし、ということだってまあ、覚悟の上です。

そしたら、ここは、なんか日常の面白いネタを私なりの視点で面白おかしく書くのを求められているのかもしれないけれど、

私、ここでそういう勝負をしようとは思わないの。

 

だけどね、

どこかに投稿したり、誰かに読んでもらったり、

そういう場合には勝負しようよ。軽い気持ちで書くのはどんどん書いたらいいと思うけど、

書いて誰かに見せる以上は、駄文ですが、とか言ってるんじゃないよ。

予防線はるなよ。面白いと思って書いたんだろうが。

駄文ですが、っていうのは、結局作品を貶めているし、作品を書いた自分を貶めているし、

読んでくれる相手も貶めているのだ。

と、

思う。






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【小説】そけもん

この世界の至る所は、本来色を持たない。

イデリオくんは、博士からそんなことを言われていた。当時、X才。

どうしてイデリオくんは、周りの空気と区別されていると思う?

どうして、どのように、何が原因で?

息をひそめて空気中に拡散している意識集合体、それが、ソケットモンスターだ。

ふむ。中には危険な奴ももちろんおる。

彼らはある一定以上の濃度に達すると気体→液体→固体と、変化するからな。

中でも最も危険とされているのが、イテモガスと呼ばれるソケモンだ。

イテモガスの生態はほとんど知られていないが、ファルデンルーワス博士の研究によれば、

理論上はガス分子同士の分子間力は、他のソケモンの数百倍と言われているんだ。

イデリオくん、君も彼らをガス化し、人間の住める土地へと世界を変化させた歴史は知っておるだろう?

イデリオくんは久しぶりに自分の名前を呼ばれて「あっ、そうかおいらの名前、イデリオだっけ?」

と思い出した。

博士は続ける。

いいか、君にはこの3体のソケットモンスターから一体を選んで旅に出てもらうことになる。

途中には事務所があるから、そこでソケモンに流す電流の値などを鍛えてもらうとよい。

何?

ソケモンの扱いを知らないだと!? お前さんは学校で何を学んでいたんだ。

いいか、ワシが手本を見せてやるから見ておれ。

博士は、ソケットに電球を取り付けると、電流を絞って流した。

「いけっ、ソノラグシ!」

その瞬間、光が周囲を包み、収まった時、そこには2体の怪物が姿を現していた。

「ソノラグシ、ヒートアップ!」

技が繰り出される。対峙する2体のソケモン。

イベリオくんはその様子に目を輝かせていた。ずっと昔のことである。

ずっと遠く、どこか離れた世界の事である。

「おい、井部。なんだ、そのデザインは?」

デスクに散らかった紙。その一枚を上司が拾い上げる。

「ソケットモンスターっていうんです。略してソケモン」

井部はおどけてそんなことを言ってみる。

「アホか・・・」

「・・・ですよね」

スケッチの数は膨大。

目の裏側ではまだ大冒険が待っていた。






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ひとみを〜とじ〜れば〜あな〜たが〜

瞼の裏で、「おい、不可になりたいのか?」

と、問うのです。

最後の単位。

絶対死守!

ねむ〜い〜






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