1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

メガネFUTURE

なかまくらです。

メガネを変えます! 今日、選んできました。

本当です。

来週にはニュー・なかまくらでお目見えします。

ぐふふ・・・。

今度はちょっと枠がしっかりした奴。

いめちぇんですよ。


さて。

選ぶのに時間かかりました。

レンズの度は、今のよりちょっと弱めの、

両目合わせて視力 1.0(片目ずつだと0.9)にしてもらいました。

見えすぎて、ヘン&疲れる。

で、明るさもすごい気になったので、所謂プルー光カットという、

PCに優しい仕様にしてもらいました。

今のメガネは、傷が多くて明るさカットになってるんだそうです^^;


いいね。楽しみ。





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プライドが邪魔する

なかまくらです。

広島に行きました。

2日目はサークルの後輩とあってきました。

工学部の後輩の子に、ついつい熱くなって語ってしまいましたが、

「就職するときに、プライドは邪魔になる」と思っている話をしてしまいました。

正直、文系よりも理系のほうが大変。

もちろんそうでない人がたくさんいるのも知っているけれども、

周りを見ると、

「卒論は7日で書いた」とかいう猛者がいたり、

発表を聞きに行っても、なんでこれで卒業させてもらえるんだろう・・・?

というような内容が多いように感じてきました。


理系って、実験レポートが大変なくせに、実験が1単位だったり、

授業のレポート→中間・期末テスト→課題レポート

の3つ課題がでたりすることもよくある話で、

本当に大変だったと。文系の方々が、危機としてサークルに打ち込んでいるときに、

本当に忍んでレポートをやったあの日々。

まあ、もちろん、文系の人も文献を読んだり大変だったんでしょうけれども、

それは当然、理系も課題の問題が難しくて図書館に毎週籠ったりしていたわけで、(2年生から)、文系の、というよりは大学生の宿命だと思うのです。さて

それが、結局大学の卒業と言うトンネルを抜けると、どういうわけか、

おんなじ土台の上を歩いてきた学生になってしまう。

だから、プライドみたいなものが邪魔して、モッタイナイと思っちゃうから、

選べる職が減ってしまう。

そういう風にも思ってしまうのです。


まあ、その道をちゃんとやった人は、博士号まで取って、ちゃんとその道の人になっているというのもわかるんですけどね。





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寿司屋なう









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雨漏りの傘屋

なかまくらです。

どうやら安心なことに、最近はよく書いています。

物語の事。

完成はしないけれど、

いろんなことに思案を巡らせ、整理していくことが大事。

そういう考えが積み重なって、ひとつの物語になっていくことを

私は知っているから。それをやらない人の物語はストーリーはよくても、

それだけだ。


最近では

ぽつぽつと雨漏りみたいに書きたいお話が落ちてくるのだけれど、

それを受け止めきれる器を探しています。

お皿も今じゃすっかり紙製で、

書き上げられないとか、なんかそういう壁にぶつかっています。

でも、きっとなんとかなるさ。なんとかするさ。





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【小説】時間がある

思いつきの40分クッキング。

通勤電車の中で書き上げました。


思いつきで書くのも大事だと思う今日この頃です。


++++++++++++++++++++

「時間がある」

                       作・なかまくら

昨日採集したアリの毛ほども働き者ではない時計の針とにらめっこをしていた。いわゆる秒針のないデザインの腕時計であった。

4月に16才になったばかりの私には希望に満ち溢れた毎日が必然的に待ち受けているとばかり思っていたけれども、実際のところ一ヶ月もすればバラ色の横断幕は次々とはがれ落ちて、やってもできない勉強と、目立とうと声を張り上げるクラスメイトに倦んだ視線を送るばかりになっていた。


そうそう、暇が興じると人間どうやらどうでもいい妄想をするようになる。水をたたえたプールの方を眺める。陸地のなくなった世界で70才オーバーキル(越えるか越えないか)のジジイは眼帯を斜めに掛ける。俺は海賊になってやる!拳を固く握り込む。ちょ、ちょっとお義父さん。ジャスト32才にしか見えない且つ公務員にしか見えない男がもちろんメガネを掛けながら、コップを膝立ちで持っている。握りしめた拳から水がぽたぽたとコップに注がれていた。ほら、お義父さん。こんなに冷たい水が。ジジイはそれをごくごくと飲み干す。うむ。

と、時計を見ると、進んでいなかった。

あれ?

と思わず立ち上がるものの、というかいつの間にか先生が張り上げる声もなかった。というか、止まっていた。いや、若干・・・? いや、いま止まった。完全に止まってしまっていた。アリの毛ほども動いているかも分からない。

私は気がつくと飛び出していた。
自由を手に入れてしまったのだ。
毎日通ってるくせに勇気がなくて一度も入らなかった可愛い女の子向けのファッション雑貨のお店。止まっている警備員の間をすり抜けて、手に取る。使ってみる。着飾ってみる。本屋に行くと、自動ドアが止まっていたから、隙間に手を突っ込んで強引にこじ開ける、ガニマタ。

おっと。

ドアが動いている間、時間も少しだけゴゴゴ・・・と音を立てるみたいに進んだ。
少し空いた隙間に体をねじ込んで店内へと入った。読みたかったマンガを1巻から残らず読んで、ゲームセンターでプリクラも撮って。音楽も全部聴きながら、いろんな楽器を試し弾きする。自動車は事故ったら怖かったから乗るのはやめといた。それから、ようやく時計をみると、時間が10秒ほど進んでいた。

通りの激しい国道の直線をダッシュしてみて、息が切れる。頭を冷やそうと飛び込んだプールの水は凍ったように動かなかった。激痛。水のない世界で、ジジイは眼帯をつけて言う。俺はこれまでいろんな悪さをしてきたが、どうやら最後まで海賊にはなれないようだ。山があれば山賊になり、正義が蔓延れば義賊になった。ところがどうだ。最早海賊になるだけの時間がないという。せいぜい、あとはスルメ烏賊(いか)がいいとこだ。絞っても、もう冷たい水すら出てきませんものね。ジャスト32才公務員の息子。

じゃあ、時間があったらどうします? やり直すことができたら。もう一度。

ジジイは、烏賊墨のような黒い煙を吐き出して萎み始めながら笑う。それはたいそう幸せなことだろうなぁ。


私の視界が思わずぼやける。

ぼやけた視界の先に、一人の男が立っていた。さっきまでは確実にいなかった男だ。あなたも妄想なのか。

「いいえ、私は時間を管理する機関の人間でして。あなたが偶然にも不当に得てしまった時間を返してもらいに参りました」

男は言って、時計の針をぐるぐると回す。

「お気の毒ですが、これだけの時間を」

よく分からない額面であったが、何か言おうとする前にまぶしい光に包まれる。ああ、夏の匂い。

気がつくと、目の前から横断幕は取り払われていた。






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