1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

そりゃあないぜ、ソニーさん。

なかまくらです。

PSVitaの名作、GRAVITY DAZEというゲームがありましてね。

このゲームのPVを見た瞬間に、心は決まっていました。

PSVitaを買おう。そして、このゲームをやろう・・・!

で、まあ、もう、これが久しぶりに、熱中してやったわけです。

重力を操り、自由に空を飛び、街中を飛び回って、隠されたアイテムやイベントを見つける。

世界観、音楽、キャラクター。どれをとっても面白かったわけです。


そして、続編が出るという話も上がっていて、期待に胸を膨らませていたわけですが・・・



PS4・・・!?

PS・・・フォー!?(レイザーラモンHG風に

マジかよ・・・、PS4で出すのかよ・・・。

・・・うん、正直ないな。そりゃあないぜ、ソニーさん。

残念だけどやらないですね。

PS4をここで4万くらい使って揃えようとは微塵も思わない。


PSVitaでやる面白味を知ってしまったからなぁ・・・。

このゲームは、PSVitaの為に作られたといっても過言ではなかったと思うんですよね。

世界を主人公・キトゥンの視点で覗いている感じ。

ゲーム機を360°ぐるりと回して、空を飛びながら風景を覗き込む感じ・・・。

固定のテレビ画面じゃあ、どんな大画面だってたぶん同じ体験は味わえないよ。

そんな風に思っちゃうんですよね。はーあ。

面白いんだろうけどなーー・・・。まあ、仕方がないね。仕方がない。





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グリーンだよ~!

疲れた時には、カレーを作る。

スパイスが、ウィルスに負けそうな身体に力を与えてくれる気がするんです。

普通の手順でカレーを作って、ジューサーでドロドロにしたほうれん草を

鍋に投入する。すると、緑色になりますぞ。





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「何を学ぶのかではなく、どう学ぶのか」

日本の教育は「何を学ぶのかではなく、どう学ぶのか」

これを重視するようになってきているように感じます。

でも、学問の最高機関である大学への入り口はそうなっていない。

センター試験。2次試験。

センター試験は、平成30年に終わりますが、

そのあとを引き継ぐ基礎学力診断テストも、結局、国語、数学、英語とか、

教科の知識を訊くことになるんでしょう、今の感じだと。

大学が求める人材は、ちゃんとした基礎学力がある人間。

これは大きく変わらないと思うんです。

だったら、学校の先生が言う通りに勉強するとバカを見ることになりかねない。

だって、ひたすら講義しても最後まで終わるかどうかの分厚さの教科書なんですよ、

理科や数学の教科書って。

だったら、どう学ぶのかを重視して、学びあいや、アクティブラーニングといった、

生徒が主体的に意見を交換したり、発言することに重きを置いた学習をしていったら、

まあ、学習すべき内容が全部終わらないのはある意味必然。

それでも、全部学習が終わっていないと点が取れないテストを作るんですよね。

・・・・・・分かりますよ。ええ、分かります。

「良い学び方をしていれば、教科書の問題の解説なんてしていなくても、

 生徒は、学ぶ過程で培われた思考力・表現力でもって、スイスイ解けちゃう」

そういうことがしたいんでしょうね。

確かに、教科書の問題の解説をしなければ、終わりますわ。

でも、じゃあ、分数の計算が未熟とか、そういう段階から高校生活をスタートして、

一発逆転を狙っている子どもたちはもう、チャンスがないってことじゃないですか。

ひとつひとつ丁寧に説明をしていってやれば、理解できるけど、

それを許さないということ。人生に逆転なんてありえないってこと。

そういう道を作ろうとしているってことですよね。腹が立ちますね。


もし、この国が今の教育の方針を貫きたいのなら、

やるべきことは、「どう学んだのか」を測るテストを作り出すことだと思うんですよ。

その指針を示して、そのうえで、どのような勉強をさせるべきかを教員に提示しないと

いけないのではないでしょうか。

そうしなければ、教えたように一生懸命活動しても、それが、進路実現に繋がらない。

そんな子ども達の残念な顔を見るために、教員をやっているわけじゃあない。


そして、もう一つのチグハグな点は、

大学を独立行政法人化して、助成を少しずつ減らしていることです。

助成を減らすということは、国の大学への影響力が減るということだと思うんですよね。

だったら、大学は生き残るために、学力の高い学生をとるでしょう。

好奇心を生むのは、知識だと思うんですよね。

知識がない人間は、ただの空っぽの入れ物と一緒だ。

あるいは、ただの電卓みたいなものだ。思考力がいくらあっても、

知識がなければ駄目ですよ。

物質は何からできているのか。なぜ、水よりも食塩水は電流が流れやすいのか。

温度の正体はなんだろうか。化石燃料とは何か、なぜ枯渇するのか。

電流とは何か。風はなぜ吹くのか。飛行機はなぜ飛ぶのか。

なぜ鉄は錆びて、銀は錆びないのか。電池とは何か。バッテリーとは何か。

パソコンはどうやって記録を残しているのか。インターネットとはなにか。

原子力発電とは、どうやって発電しているのか。

知らない大学生を大量に生産して、どうするんだろうね。





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それでは聞いてください○○○○です。

名嘉 枕です。

タイトルをつけるのって、異常なまでに難しいですね。

特に、音楽のそれはそう。

小説はわりと、多少長くても許される感があります。

シャーロックホームズの冒険とか、ハリーポッターとアズカバンの囚人とか、

ロードオブザリング二つの塔とか、

長いよね。でも、日本文学と言われるようなのは、やっぱり短いものが多いような気もしますが。

こころとか、草枕とか、人間失格とか、羅生門とか。

このね、単語というやつは、痺れるんですよね。

その言葉が、曲を聴いてる中で、浮かび上がってくるようなそれであると、

もう、痺れちゃう。

だから、そのタイトルは割と平易な言葉で、誰もが、その言葉にある程度、

風景イメージを持っているようなそんな言葉が良くて、それでいて、

広すぎない言葉、味わいのある言葉。そんな言葉があれば、ぜひタイトルにとなるわけですよね。

難しいな、非常にね。

でも、だから面白いんですけどね。





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【小説】分子運動による表層からの脱出

名嘉 枕です。

ほにゃにゃちは~。

某ゲームっぽいタイトルで、SFっぽい物語をお送りします。

どうぞ~~。


***


分子運動による表層からの脱出

                        作・なかまくら


「根元事象とは、それ以上細かく分解して分けられない事象のことであるからして・・・」社会人を対象とした数学塾の先生は、確率がお好きだ。世界の大体のことは数学で表せるのだそうだ。「宇宙は数学という言葉で書かれている」立方体の教室の前方の黒板、その上には、墨で書かれた文字が躍っている。かの有名なガリレオガリレイの言葉だという。
「そして、全事象は、文字通り、根元事象を集めた全ての事象。事象全体のことをいうわけである。」先生は、朗朗と事象を言い尽くした。
私は宇宙の孤独な旅人になる。根元事象が、地球だとするならば、全事象は宇宙全体の惑星・・・いや、宇宙そのものだろうか。
☀☀☀
地球の平均気温が10年で10℃上がったっていうニュース番組。1年に1度。2年で2度。3年目には怒り出して、3度の飯が喉を通らないという。
「いってらっしゃい」
玄関の扉を開けて、それから銀色のフードをかぶって顔を隠すと、内側はひんやりと涼しくなっている。
「いってきます」
ガールフレンドに手を振って、秒速2メートルで歩き出す。右足、左手、右手、左足。腕が付け根を支点に振り子のように触れる。時間が一定のリズムで流れ出す。行ったり来たりにかかる時間は、腕のふり幅によらない。大きく振るほど、振動の中心の速度は速くなるからだ。振り子の原理によれば、そうらしい。
風船クラブの活動は、週に一度、自由の螺旋像の足元に集まって風船を飛ばすことだ。風船にはそれぞれのメンバーの願いが込められている。螺旋の像は捩じれて歪んだ造形をして、5メートルのあたりでぱたりと切れて閉じていた。螺旋は押し上げられた円の軌跡。三次元の極座標方程式。原点からの距離と回転角で現在地がプロットされていく。
私は螺旋像を遥か飛び越えて、飛びゆく風船を見送った。風船は境界を越えていく。
☀☀☀
全事象の一つの要素が私だとして、私は、どのような事象であるのだろうか。
「お前の仕事に価値はない!」
工場長には怒られるばかり。給料は低いわ、労働環境は最悪だわで、どうして働き続けているのかもわからないが、やめる理由も分からないので、とりあえず働き続けていた。
「今日も、こっぴどく怒られてたな」
同僚の左院がポンと肩を叩いて、大満足バーを手渡してきた。パクリ。
「大満足ぅ~!!!」
それが聞きたかったんだ、と左院は笑った。それから、急に笑いを収めてこう言った。
「これは俺の独り言だ。この言葉は上の人間の耳には届かない。地の底を這う下水に交じって、海に流れて、2000年の海洋の大循環のなかで海洋深層水になるような、そんな独り言だと思ってくれていい」
左院はそれから、脱走計画を語り出す。一斉蜂起に続いてのデモ行進。正面の通用口から堂々と外へ出て、辞職届を紙吹雪のようにばら撒くのだ。
「どうだ、ひと口のらないか?」
☀☀☀
「渋い柿でも食べましたか」
群青の制帽を目深に被った男が、公園のベンチに腰掛ける。
「すまんな・・・、柿コーラ?」ぷしゅぅ、と、プルタブの上昇とともに気圧が下がる。
「限定品っす」ぷしゅぅ、と音が続いた。「・・・それで?」若い制帽の男は、ピンと糸を張って、声を沈めた。
「うん・・・これを拾ってな」無精ひげが程よく伸びていた。
「風船、ですか」「ああ、風船クラブというそうだ」「これがなにか?」
「中にこれが入っていた」その手に載せられていたのは、小型の爆発物であった。
「爆弾っすか!?」ベンチから飛び上がった男は、笑っている無精ひげを見て、座りなおした。
「反乱分子がな・・・そろそろ動き出すんだろうさ。嫌だなー」ぼりぼりと首筋を掻いた。
「嫌だって、言わない人間が、思っていないと思ってるんでしょうかね」
「さぁてね」
☀☀☀
水を見るとドキドキすることがある。いま、閉じ込められている。この水の分子のどれか一つが自分である。H2Oは小さな脱走計画に成功し続けている。沸騰することがなくても常温で置かれたH2Oは、少しずつ蒸発して、やがてなくなる。水面からの脱走を少しずつ、目には見えない大きさで、着々と進行させているのだ。目に見えないのは、目を盗んでいるともいえる。じゃあ、とばかりに、私は目を閉じて、コップの水をぐいと飲み干した。
体の中を水が通っていく。これが、私たちの現状だ。年齢でひとかたまりにされた私たちは、変わっていくようで何も変わらない、ひとかたまりの管の中を順番に流れているだけなのだ。その管が、外へ繋がっていくことはないのだ。そう思うと、鼻の奥がツーンと痺れて涙が出た。H2Oは逃げ道をたくさん知っている。
☀☀☀
風船クラブの定例会が、脱走計画の実行日だった。
踏み出す靴を作っている間にも、温度は上がり続けていた。





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