なかまくらです。
「アド・アストラ」観ました。
あらすじ
ロイ・マクブライトは宇宙飛行士になった。
地球外生命を探し求め、
太陽系の果てまで行った英雄の父・クリフォード・マクブライトを見て育った。
その父は、十年以上前に、リマ計画(冥王星から害宇宙の生命探査をする計画)に
出発し、消息を絶っていた。
あるとき、ロイ・マクブライトは、事故に遭遇する。
バッテリーがショートして爆発する現象。
サージと呼ばれるその現象は、世界各地で起こっていた。
その原因が、実は父にあるのではないかとロイは知る。
父は、反物質を用いた動力炉を持つ宇宙船で調査に向かった。
その動力炉の反応が冥王星からあったのだ。
ロイは、火星の高出力レーザーを使って冥王星に呼びかける。
ロイは、父を英雄だと思っていた。父は、反乱を起こしていたのだ。
しかし、月に向かっていくロイは、自分の想いと向き合っていた。
父に対する憧れ。死んだはずだという混乱。
もう一度会いたい、という感情。
その感情は、彼を暴走させ、彼は、父と父の宇宙船を破壊する作戦から外される。
ところが、ロイは、強引に長距離航行の宇宙船に乗り込み、
自分以外のクルーを全員殺してしまうのだった。
長い長い孤独の中で、彼は自分の本当の気持ちに気づく。
父のようにはなりたくない・・・。
ロイは、冥王星に到着し、予定通り、核爆弾を設置する。
ところが、そこで父と出会う。
父の研究チームは、太陽系の外側に生命の反応がないという結論に至ったが、
父は、戻るという決断をしなかった。その結果、他のクルーを全員殺すことになった。
父を連れ戻そうとするロイだったが、父は、ここで一緒に研究をしよう、という。
ロイは、一人、帰ることを選択したのだった。
ロイは、孤独をかつて求めていた。しかし、孤独でない道を選んだのだった。
というお話でした。
トレーラーの映像は、かなりアクションもあり(そうで)、
ミステリーあり(そうで)、楽しそうでしたが、
実際には、宇宙という圧倒的孤独の中で、内省し続ける哲学的な映画でした。
父との対比を通して、息子が成長するストーリーでもあったのかもしれません。
そんな静かできれいな映画でした。
賛否は分かれるでしょう。
映像はきれいでしたが、「オデッセイ」とかを想像して観ると、
ちょっとしんどいタイプの映画でした。
おわり。