忍者ブログ
なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

半月面を描く美しい軌道、そのシルエットは背泳ぎ

なかまくらです。


背泳ぎの話。

日曜日の空いた時間に少し泳ぐ。1kmくらい。

背泳ぎは楽しい。

嫌う人・苦手な人がもしかしたらもっとも多い泳ぎですが、

私は断然背泳ぎが好きです。なによりも、美しい。

同じリズムで優雅に水面に現れる半月面の軌道を描くストロークは、中世のステンドグラスやタイルのの造形物を彷彿とさせます。



習う順番では、最初に教えてもらいました。なにせ、背泳ぎのいいところは、いつでも息が吸えること!

苦しい思いして、水面に顔を出さなくてもいいんだぜ! 背泳ぎ、愛してもいいんだぜ!

背泳ぎは、みんなのものなんだぜ!


でも、すすまなーいすすまなーい、と敬遠される背泳ぎ。ちょっと背泳ぎの話をしよう。


背泳ぎは、すごく単純に言えば、クロールの逆。


でもまあ、ただただ逆にするだけなわけないじゃない!

と、色んな人が、冗談はおよしになってと、目で訴えてくるわけです。

でもね、そう、逆なんです。ただし、ただただ、逆向きに動かせばいいってもんじゃあない。

ひとつひとつの動作を背泳ぎのそれに置き換えていけばいいのです。


クロールを習うとき、何から練習しましたか? と、考えてみる。

クロールは、きっと次のように習ったはず。

けのび→キック→ストローク(手)→コンビ(手と足)→息継ぎ→完成!

じゃあ、背泳ぎも、同じ順番で練習してみましょう。



まずは、けのび。

基本的に、綺麗に泳げない人は、

どんなに50mとか100mとかバンバン泳いでいる人でも根本的にここでつまづいています。

姿勢が、「」←こーなってる。

そうじゃなくて、けのびの姿勢は、「」←こうです。


つまり、水平姿勢。背泳ぎは、首を立てて水面の上に出そうとする人が多いですが、基本姿勢は、水平姿勢。上体が持ち上がるのは、スピードが出てモーターボートの前の部分が持ち上がるみたいなイメージくらいのほうがいいと思います。何故なら、上体が上がると得てして手のエントリーが怪しくなるんだもの。

 

さて、水平姿勢のポイントは、手をしっかり上に伸ばして水の中に沈める。身体の頂点をおへその辺りに持ってくる。

これだけです。

そうしたら、その姿勢のまま、キックをしましょう。

キックが出来たら、手です。

ストロークは、クロールと同じように、キャッチからプル、フィニッシュで、水を掻ききりましょう。これは、縦のS字ストロークみたいなイメージです。最初に頭の上の水をプール床面の方に向かって少し掻き出して(キャッチ)それから、縦にSの字を書くように、深いところまで掻いた手を身体の横に持ってきます。そして、最後は、腰の横辺りから後ろまで押し出します。

よく、ストロークで泡を掻いている人がいますが、基本的には、姿勢の問題です。姿勢が「」←これだから、手をエントリーする位置が浅い。入れた瞬間に掻かないと、浮いた状態を維持できない。そのためです。姿勢をもう一回意識しつつ、手を掻いてみればいいでしょう。掻かない手を頭の上にあげたままの、片手ストロークのドリルがおすすめです。


これで大体完成ですが、

最後に、手のタイミングは、とりあえず、1、2、1、2、と交互に回すように習いますが、実際には、水面にあがる手(リカバリー)が少し遅い人が多いです。水の中の手がしっかり掻けるようになったら上に上げる手を起点にストロークをすると、タイミングがとりやすいと思います。理想は、掻いているほうの手のフィニッシュ(最後にぐんと掻くところ)と、リカバリーしている手が水の中にさっと入るのが同時くらい。クロールを思い出してください。ぐーんと伸びて気持ち良く泳いでいるときはそうなっているはずです。

もうひとつ。

手と腹は、良い位置になりましたが、足は、常に気をつけておかなければなりません。気づくとだいぶ下がっています。


「  ̄\ 」←こんな感じ。


解決法は、単純。キックしないとダメなのです。頑張ってキックし続ける必要はそんなになく、ちょっとダウンキックが出来るようになれば、あんまりがんばって蹴らなくても勝手に浮いていますよ。というおまけでした。

そんなわけで、役に立つかは分かりませんが、


Have a nice BackStroke LIfe!! (よい背泳ぎライフを!)


というわけで、ばいびー。






拍手[0回]

PR