なかまくらです。
去年の頃の話。演出していた私。今はもういない私。
今は、たぶん自分一人を演出しているのです。
去年の今頃の話。
演出家は道化のように、その中身は見せるように見せなくて、
本当に思っていることのほとんどは隠してさて、どうしよう、どう伝えよう、と考えたりして。
大体それで上手くいっていたのですが、一回だけバレた。
「いいね、それ」 といった私の口からにょろにょろとはみ出してきた台詞。
「でも、なかまくらさんがやりたかったこととはちょっと違いますよね」 って。
びっくりしたね。
それ以来、また、星は隠れてしまった。
誰も知らない、私だって。