なかまくらです。
LUCY 観ました。
あらすじ
ルーシーは、知り合ったばかりの男にクスリの受け渡しを押し付けられ、
そのまま組織にクスリの運び屋にされてしまう。
運ぶ方法は、クスリの入った袋を切開した体内に埋め込むという方法。
ところが、道中、腹を蹴られた拍子にクスリが漏れ出してしまう。
ルーシーは、クスリの影響で苦しみだす。
そして、壁を垂直に登り、天井に張り付きながらもだえ苦しむ。
収まると、ルーシーの脳は、人間の脳の活動量を超えていた。
とある博士は、人間の脳が10%しか活動していないということについて、
演説をしていた。では、脳が100%活動したらどうなるのか?
それは、想像がつかないと答える。
ルーシーの脳が20%の活動に達すると、彼女は、自分の肉体をコントロールできるようになる。
自力で脱出し、病院で、クスリを体内から摘出する。
そこで、24時間以内に自分が死に至ることを知る。
では、どうするべきか。
自分は何をすべきなのか?
ルーシーは、脳の活動に関する専門家として博士に連絡を取った。
博士の答えは、それを伝えることが、生命の目的だと答えた。
ルーシーは、生命を維持するために、残ったクスリをすべて回収する。
ルーシーの脳の活動量は次第に高まっていき、
自分の姿形を変えたり、人を自在に気絶させたり、見えない壁を創ったり、物体を浮かび上がらせることができるようになっていた。
それから、博士の下を訪れる。
彼女は、残ったクスリをすべて投与して、脳の活動を100%にまで高める。
そうして、彼女は、宇宙の起源にまでさかのぼっていく。
その途中で、一匹の類人猿に出会う。
彼女の名は、ルーシー。最古の二足歩行をしていたといわれる類人猿につけられた名。
彼女に触れてルーシーはビックバンの瞬間へと近づいていく。
現実世界のルーシーの肉体の周りには、物質があふれ出し、
次世代型のコンピューターを生成していた。
コンピューターはやがて、ひとつのUSB端子を博士に渡し、崩れ去った。
後には、ルーシーの影さえ残らなかった。
そんなお話。
タイトルにもなっているルーシーというのは・・・・wikipediaによると、
++++
アウストラロピテクスのルーシーは、1974年11月24日にエチオピア北東部ハダール村付近で発見された318万年前の化石人骨である[1]。アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の中で最初期に発見されたものの一つとして、また、全身の約40%にあたる骨がまとまって見つかったという資料上の貴重さから、広く知られている。++++++
んーーーーーー。
んーーーーーーーー・・・。
なんというか、微妙でした。
アクションはまあ面白い。
設定は抜群の面白さで興味を大きく引いたわけです。
人間の脳が活性化されたらどうなるのか?
そして、主演のスカーレット・ヨハンソンは、
2006年に世界でもっともセクシーな女優に選ばれたらしい人で、
そう、なかなかセクシー。アクションはパワフルだったしね。
ちょっと擦れている感じなんかも、いい感じ。
モーガンフリーマンの無駄遣い、またあなたですか?最近よく見るなぁ^^;笑
も、いい演技。
が、
これは、SF映画なのだろうか? それともファンタジー映画なのだろうか?
という、ちょっとした肩透かし感が否めない作品でした。
プロメテウスを観に行ったときに感じたのと同じ感じ。
プロメテウスのキャッチコピーは、「人類の起源」だったと思うんです。
ところが、ふたを開けてみると、宇宙生物パニックものだったわけです。
そういう感じ。
つまりまずね、
人間の脳が活性し、活動量が20%、30%、40%と上がっていくにつれて、
人知を超えた能力を獲得していくわけですが、
・ 自分の肉体を完ぺきにコントロールできるようになる → わかる。
・ 肉体を組成する細胞をコントロールできるようになる → まあ、許せる。
・ 電磁波が見え、自在に操れるようになる → わかる。
・ サイコキネシスが使えるようになる → な、なるほどね?
・ 時の流れを自由に脳内で眺めることができるようになる → ま、まてい!
ちょっと、獲得できる能力が許せなくなってくるわけです。
なんというか、人間にはきっとそんな力はないんですよ。ちょっと、むちゃくちゃになってくる。
と同時に、物語の設定の問題もあって、だんだん主人公ルーシーの人間性が希薄になって、
戸惑いとかもなくなっていく。
すると、もはや、観客は置いてけぼりぼりなんですよね!
そして、ルーシーは時を超えて世界と同一化する・・・。
哲学なんですね、これはきっと哲学なんだ。
ただ、理解不能だ^^笑
哲学はよく分からないものなんでしょうが、ちょっと、納得いかない感じ。
アクションは良かったが、SF映画としては、期待外れ、という感じでした。
ルーシーが、20%のところで、母親に「愛してる」って電話するところは良かったなぁ。
なんというか、人類の救済じゃなくて、
ルーシーの救済が欲しかったなぁ、
という観客の気持ちでした。
おわり。