1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

5555

なかまくらです。

自分の小説を置くために作ったホームページ

からまったくのぷうる」が5555アクセスを突破しました。



2010年からやっていますから、来年でちょうど10年。

のんびりやっています。

この、物語を書いて過ごすという趣味も年季が入ってきたといいますか、

ネタ帳も14冊もありまして、ホントに一言のメモみたいなのもあれば、

結構ちゃんと書いてあるやつもありますが、

たぶん、もう、私が死ぬまでに全部のネタを消化することはできないんだろうな、

そんな予感があります。

図書館の本棚に並ぶ本を読みつくすことができないように、

私の頭の中の本棚から、本を手に取って、物語に起こすような、

そういう似ている体験なんですね。

昨日もちょっと思いついて、4年前くらいのアイディアに付け足しをしました。

世界は広い。





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遊戯王VRAINS 打ち切りかあ・・・ 改善の提案など

なかまくらです。

遊戯王VRAINS、最終回でした。



120話やったわけですが・・・・打ち切りって感じの終わり方でした。

遊戯王は、少年ジャンプの漫画のアニメ化から始まりました。

途中まではボードゲームやダイスゲームなど、いろいろなゲームをする漫画でしたが、

途中から、カードゲーム漫画に。

アニメは、漫画が完結すると、

2作目、遊戯王GX、3作目、遊戯王5D’s、4作目、遊戯王ZEXAL
5作目、遊戯王ARC-V、6作目、遊戯王VRAINS

と、どんどんシリーズを作ってきたのです。

この遊戯王ですが、2作目、3作目も大好きな作品だったのですが、4作目からは、

がっかりの連続でした。うーーん。

そこに登場したVRAINS。

優れた人工知能・イグニスを生み出すための実験の犠牲者の一人、藤木遊作が主人公。

イグニスを危険な存在とし、その破壊を目的とするハッカー集団ハノイの騎士、

ネットワーク上のデュエル空間(リンクブレインズ)を管理するソルテクノロジーとの

戦いながら、実験を行った黒幕への復讐を目的に藤木遊作(プレイメーカー)は、

リンクブレインズで起こる事件に巻き込まれていくのだった。

みたいなお話でした。

ともかく、ARC-Ⅴで、ダメだった点は、よくわからんうちに、

強いカード(しかも新しいカードばかり)がバンバン出てきて、

勝手にデュエルしてる展開についていけなくなったことです。

VRAINSでは、その反省を生かして、相手のカードプレイングに対して、

予想と、それに対する戦略を練る心の声みたいなのが先にあって、

それからプレイをするスタイルのデュエルで始まりました。

つまり、主人公と一緒にデュエルで相手と戦うスタイルが帰ってきたのです。

ところが、だんだんと雲行きが怪しくなりはじめ、

結局は、毎ターン最強カードを繰り出して戦い、

相手ターンを何とか凌ぐという殴り合いに。

これはあかんわ・・・。と思いながらも、惰性で観ていたわけです。

だから、今回の打ち切りも、まあ、仕方がないかなぁ、というところでした。

とにかく、主人公のカードの効果すら覚えられないんですよ。

次回作を作ることは決まっているそうなので、1枚ずつ、活躍させてほしいなぁ・・・。

それで、チームを作ってほしい・・・。デッキは一つのチームのようなのに。

あとは、もっとゆっくりデュエルできないですかね。

相手の戦術を予想し、その上をいく戦術を考える。

カードゲームとはそういうものでしょうに。

そういうシナリオをかける人をあててほしいと思いますね。

あるいは、たくさんデュエルしてれば、そういうシナリオができるんじゃないかって、

そんな気がするんですけどね・・・。

まあ、販促的に難しいのかもしれませんが・・・、ともかく感情移入できないんですな。

あと、エースモンスターを禁止カードにしないでいただきたい(笑)。

ドラマティックに出会ったエースカードが二度と登場しなくなるとか、

悲しすぎる。

ともかく、はじめの期待度が高かっただけに、咬ませ犬になり続けるサブキャラ達、

行き当たりばったりに進むシナリオ(特に、最後のほうはひどかった・・・)。

次回作に期待ですね・・・。





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「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド」観ました。

なかまくらです。

「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド」観ました。ネタバレ注意。




レオナルドディカプリオとブラッドピットが共演。

監督がクエンティン・タランティーノ。

なんか面白そうだぞ、と、周りからの評価を聞いて終映直前に観に行ってきました。

あらすじ

リック・ダルトンは、かつて流行ったTVスター。

西部劇で一世を風靡した。しかしそれから15年。

彼は悪役ばかり。ヒーローではなくなっていた。

クリフは彼のスタントマン。腕は一流だったが、妻を亡くし、風評を買っていた。

落ち目の彼らの家の隣に、

絶賛売れっ子のポランスキー監督と、新妻で女優のシャロン・テートが越してくる。

リックとクリフは仕事仲間であると同時に、深い友情で結ばれていた。

彼らは、仕事をこなしていく。

ある現場で、リックは共演者の8歳の少女と話す。

前日は朝までアルコールを飲んでいて、その日の体調は最悪だった。

少女は、「最高の演技をするために、昼ご飯を食べて感覚を鈍らせたくないの」

などと言って、本を読んでいた。

「あなたはどんな本を読んでいるの?」 と少女に聞かれ、

年を取った馬の調教師が、昔のようにいかず、ダメな自分を受け入れていく話なんだ、

と言いながら、感情があふれだしてしまう。

リックは、その日の午後、最高の演技を見せた。

一方、クリフは、ヒッピー(肌を多く露出させて、女性も自由でいいのだ、という主張で生きる若者)の女のヒッチハイクを受けていた。

昔、西部劇を撮った牧場は、ヒッピーたちが多く住んでいて、異様な雰囲気だった。

クリフはそこで、ひと悶着を起こしてしまうが、からくも事なきを得たのだった。

彼らは、その後、イタリアでの主演映画出演を決意し、4本の映画を撮った。

リックは結婚。

戻ってきたら、リックとクリフは別々の道を行くことに決めた。

1969年8月9日。

その、戻ってきた日のこと。リックとクリフは、潰れるまで飲んで、家に戻ってきていた。

一方、ヒッピーたちは、ハリウッドの金持ちを殺してしまおうとしていた。

ヒッピーたちはやってくるが、リックとクリフによって、返り討ちにあう。

そして、シャロンテートはリックをお礼を込めて、家に招くのだった。



・・・というお話でした。

こうやって書くと短いのですが、実際には160分もありました(笑

長い! 車で走っているシーンが結構多かったのですが、

なんでしょうね。雰囲気で観れちゃう映画でした!

この、ヒッピーの襲撃ですが、実際にあった事件のようです。

上司に、この部分、予習しといたほうがいいよっ! と言われ、

先にパンフレットを購入&熟読・・・!

それが功を奏し、ああ、これがこうなっていくのか・・・いや、どうなるのか??

とハラハラしながら観ていました。

実際の史実では、シャロンテートは殺されてしまうのですが、

リックとクリフという本当は存在しない人物たちによって、映画では助けられるのです。

タランティーノ監督といえば、スプラッタなシーンが入ってくることで有名!

だから、派手に殺されちゃうのかしら!??

と思っていたので、かなり安心しました(笑

ラストのリックが招かれていくところも、西部劇ばかりだったリックが、

新しい時代の仲間入りしていくことを暗示しているような気がして、

それは彼らの未来を照らしているようでもあって・・・

なんだかすごく救いを感じる終わり方でした。

これは、映画館で観てよかった・・・。

素敵な映画でした。

おわり。





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【小説】現代プルプル

なかまくらです。

タイトルは同タイトルというお題を決めて、みんなで書き合おう!

というところからの出自なので、なんかファンシーですが、

中身は、可愛くはないです(笑

最近、ずいぶんと哲学的である私です。どうぞ。


「現代プルプル」


                   さく・なかまくら
ゴミ捨て場でな、やり合ったんじゃに。
ひどくしわがれた声だった。鉄筋コンクリートの、優しさのないビルとビルの擦れそうな、隙間の奥のほう。室外機の上に彼は座っていた。
お前の祖父(じい)さんはな、そりゃあもう、ずる賢かった。
フッフッフ・・・、と笑うとそのすっかり老いた唇から、恐ろしく艶のある歯茎と年季の入った鋭い歯がのぞいた。
老猫は未だに爛々とした目をして、こちらを見ていた。
ゴミ捨て場でな、やり合ったんじゃに。祖父さんは、空も飛ぶじゃにゃか? あと額(ひたい)1つ分くらいで、ひゅっと、空に舞い上がるのが、得意じゃったに。でもにゃあ、あいつは、死んじまった。
ある日のことだ。いつものようにゴミ捨て場に行くと、あいつは、様子がおかしかったに。俺の姿を見ると、あいつは少し安心した顔をしたに。その意味が、当時の俺にはわからなかったに。あいつは、ゴミ袋にその体を横たえたまま、こう言ったに。
「これで、ようやく向こう側へ渡っていける・・・」
お前の祖父さんは、もともと渡鴉だったんだに。それは知っていた。だから、あいつに俺は洒落たつもりでこう言ったんだに。
「おう、後のゴミ捨て場はまかせろに!」
あいつは、笑って逝った。身体には焼け焦げた跡があって、雷に打たれたようだったに。
俺は、あいつを食った。
その味が、美味かったかと言われると、分からない。経験があるだろう、味のしない食事だった。味覚という感覚は、感情と結びついているのだと初めて知ったに。生き残るために、あいつの分も生き延びるために、食ったんだに。
老猫の顔は見えなかったが、その話し振りは、なぜか終わりが近づいていることを予感させた。
「今ならわかるに」
老猫は立ち上がっていた。その四つ足は震え、もはや野生としての終わりを迎えていた。
「先に死んだものが、後に生きるものの助けになることは、何も可笑しいことではないんだに」
命はそうやって巡るものだとようやく分かった。
もうすぐ、俺も渡るんだに。お前の祖父さんと同じように・・・。
しかし、若鴉には、意味が分からなかった。
ただ、このプルプルと震えている生き物が死んだら、食べてしまおうとは自然と考えていた。





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「アド・アストラ」観ました。

なかまくらです。

「アド・アストラ」観ました。



あらすじ

ロイ・マクブライトは宇宙飛行士になった。

地球外生命を探し求め、

太陽系の果てまで行った英雄の父・クリフォード・マクブライトを見て育った。

その父は、十年以上前に、リマ計画(冥王星から害宇宙の生命探査をする計画)に

出発し、消息を絶っていた。

あるとき、ロイ・マクブライトは、事故に遭遇する。

バッテリーがショートして爆発する現象。

サージと呼ばれるその現象は、世界各地で起こっていた。

その原因が、実は父にあるのではないかとロイは知る。

父は、反物質を用いた動力炉を持つ宇宙船で調査に向かった。

その動力炉の反応が冥王星からあったのだ。

ロイは、火星の高出力レーザーを使って冥王星に呼びかける。

ロイは、父を英雄だと思っていた。父は、反乱を起こしていたのだ。

しかし、月に向かっていくロイは、自分の想いと向き合っていた。

父に対する憧れ。死んだはずだという混乱。

もう一度会いたい、という感情。

その感情は、彼を暴走させ、彼は、父と父の宇宙船を破壊する作戦から外される。

ところが、ロイは、強引に長距離航行の宇宙船に乗り込み、

自分以外のクルーを全員殺してしまうのだった。

長い長い孤独の中で、彼は自分の本当の気持ちに気づく。

父のようにはなりたくない・・・。

ロイは、冥王星に到着し、予定通り、核爆弾を設置する。

ところが、そこで父と出会う。

父の研究チームは、太陽系の外側に生命の反応がないという結論に至ったが、

父は、戻るという決断をしなかった。その結果、他のクルーを全員殺すことになった。

父を連れ戻そうとするロイだったが、父は、ここで一緒に研究をしよう、という。

ロイは、一人、帰ることを選択したのだった。

ロイは、孤独をかつて求めていた。しかし、孤独でない道を選んだのだった。


というお話でした。

トレーラーの映像は、かなりアクションもあり(そうで)、

ミステリーあり(そうで)、楽しそうでしたが、

実際には、宇宙という圧倒的孤独の中で、内省し続ける哲学的な映画でした。

父との対比を通して、息子が成長するストーリーでもあったのかもしれません。

そんな静かできれいな映画でした。

賛否は分かれるでしょう。

映像はきれいでしたが、「オデッセイ」とかを想像して観ると、

ちょっとしんどいタイプの映画でした。

おわり。





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