1cm3惑星

is she a pallalel?

なかまくらです。

今回短いですが。ロリコンめ！　歳の差婚が閣下を勇気づけます。

＊http://1cm3.mamagoto.com/Entry/436/のつづき。

＊

スコール　　　やー、なんとかなりましたね～。
アイ　　　　　ホント･･･ありがとう。ええと･･･
スコール　　　？
アイ　　　　　そうか･･･記憶喪失なんだっけ。
スコール　　　そうらしいです。
アイ　　　　　名前くらい覚えてないの？
スコール　　　うーん･･･オボロゲニ？
アイ　　　　　どんな感じ？　最初の文字とか。
スコール　　　天気にまつわるような？
アイ　　　　　天気かぁ･･･。じゃあね、とりあえず私は仮にあなたをリポートと呼ぶことにするね。
スコール　　　リポート？
アイ　　　　　そう、きっとあなたは何かを伝えてくれるの。って、言うのはとりあえず私の妄想ね。
リポート　　　はい。
アイ　　　　　後は、これかなぁ。

アイちゃん、メガネとベレー帽。

アイ　　　　　どう、似合う？
リポート　　　変装･･･ですか？
アイ　　　　　あー、もう敬語やめない？
リポート　　　え？
アイ　　　　　そう。これから私たちは仲良くなるの。
リポート　　　私なんか拾ってくださってありがとうございます。
アイ　　　　　って、思ってるわけか。あのね。
リポート　　　はい。
アイ　　　　　私も行くあてがないの。
リポート　　　へっ？
アイ　　　　　ん～、クビになっちゃってさぁ～。
リポート　　　クビに･･･。
アイ　　　　　そ。だからね、働かないといけないわけ。私は～追われる身だから～、あなたに、頑張ってもらわないとね。だから、むしろ、よろしくお願いします、なわけよ。
リポート　　　･･････。
アイ　　　　　これからよろしくね、リポート。
リポート　　　う、うん、よろしく。

＊

閣下　　　　　ゼロ！　ゼロ！
隊長　　　　　はっ、閣下。
閣下　　　　　アイちゃんはまだ見つからないのか？
隊長　　　　　はっ･･･どうも、手引きをする人間がいるようで。
閣下　　　　　なるほど。そのものも、国家反逆罪で指名手配しても構わない。
隊長　　　　　閣下、それがひとつお耳に入れておきたいことが。
閣下　　　　　なんだね？
隊長　　　　　その手引きしたものですが、どうやらこの国の人間ではないようなのです。
閣下　　　　　この国の人間ではないと？
隊長　　　　　そう言いました。
閣下　　　　　言い間違えかと思ったぞ。
隊長　　　　　私は聞き間違いだと思いましたし、私の部下は見間違いだと思ったそうです。
閣下　　　　　で、結局何が間違っていたんだ？
隊長　　　　　どうやら、何も間違ってなかったみたいなんですよ。
閣下　　　　　つまり、
隊長　　　　　手引きをしたものは、この国の外からやってきたということです。
閣下　　　　　不可能だ。ここは人類に残された最後の楽園なんだぞ。この世界の外側がどうなっているか、知らないわけではないだろう。
隊長　　　　　この徹底した人口管理の下で、20を過ぎるまで一人の人間が存在せずに存在し続けるなどということが可能でしょうか。

閣下　　　　　･･････。
隊長　　　　　･･････。

閣下　　　　　分かった。仮に、外からやってきたとして、奴らのスパイであるという可能性は？
隊長　　　　　見た目には･･･特には。
閣下　　　　　そうか･･･。いいか、アイちゃんとその女を必ずや、ここへ連れてくるのだ。
隊長　　　　　はっ。
閣下　　　　　アイちゃんは、私のフィアンセなんだからな。
隊長　　　　　･････････はっ。

＊

[0回]

girl meets girl

ラストシーンにたどり着ける気がしないぞ（苦笑）

夜更かしするのは高校生の時からの悪い癖です。。

＊http://1cm3.mamagoto.com/Entry/432/の続き

＊＊　３　＊＊

明転。

倒れているスコール。扉越しに聞き耳を立てているアイちゃん。

スコール　　　･･･ん･･･ん？　んん？
アイ　　　　　･･････あ。気づいた。
スコール　　　おはよーございます、博士。
アイ　　　　　･･････。
スコール　　　まだ朝の４時じゃないですか、･･･おやすみなさい。
アイ　　　　　寝るな！
スコール　　　うわっ！？　え、何？
アイ　　　　　･･････。
スコール　　　私はどこ、ここは誰っ？　てゆーか、あなたも誰？
アイ　　　　　それはね、私にも分からない。
スコール　　　ああ、そうなんですか。
アイ　　　　　私はアイ。アイちゃんって呼んでね。
スコール　　　アイちゃん･･･ですか。
アイ　　　　　そうそう。で、あなたは？
スコール　　　そうそう、それで私は、･･･誰ですか？
アイ　　　　　知らないわよ。
スコール　　　えー･･･。
アイ　　　　　えーって、私達、たぶん初対面よね。
スコール　　　分かりません。
アイ　　　　　え、何？　記憶喪失？
スコール　　　え、誰が？
アイ　　　　　いや、もしかして、実はどっかであったりしてて、全然私が今実はひそかに思っていることっていうのは勘違いで、あなたただの人間なの？
スコール　　　おっしゃってる意味がエビフライにしか聞こえないのですが、ぐう。
アイ　　　　　エビフライ？　なにそれ？
スコール　　　うーん、おいしいものです。
アイ　　　　　そうなんだー。･･･ねえ、あなたさ、

アイ　　　　　私と一緒に逃げない？
スコール　　　え？
アイ　　　　　突然だけどね、私ね、悪い人に追われてるの。
スコール　　　突然ですね。
アイ　　　　　でしょ？　それでね、ここに閉じ込められてるの。
スコール　　　え、これ、今、閉じ込められてるんですか！？
アイ　　　　　そうなの。
スコール　　　ドア、あるじゃないですか。
アイ　　　　　外からカギがかかってるの！　押しても引いても開かないの！
スコール　　　引き戸なんじゃ･･･
アイ　　　　　･･･え？

アイちゃん、試してみる。

スコール　　　･･････ガラガラガラ。
アイ　　　　　開かないんだって！

スコール　　　なるほど。誘拐監禁事件ですか。
アイ　　　　　そうそう、全然愉快じゃない方のユーカイ。
スコール　　　で、身代金を要求して、換金すると。
アイ　　　　　ふふん。あなた、なかなか話が分かるじゃないの。
スコール　　　ふふん。それで、私は誰ですか？
アイ　　　　　がくっ。まあ、それはおいおい思い出すということで。ドアを開けたら、あなたが囮ね。あなたが、ユーカイ犯の注意をひきつけてる間に、私がこの空手チョップでガツンとやるから。
スコール　　　ガツンと。
アイ　　　　　そう、ガツンと。
スコール　　　合点です。
アイ　　　　　では、

間。

間。

スコール　　　し、り、と、り。
アイ　　　　　え？
スコール　　　暇だからしりとりでもしません？
アイ　　　　　しりとりって、何？
スコール　　　えええええっ、しりとりを知らないんですか？
アイ　　　　　うん。
スコール　　　しりとりというのはですね、お知り合いになるとても素敵な遊びなんですよ。
アイ　　　　　うんうん、それで、ルールは？
スコール　　　互いのしりを取り合うのです。
アイ　　　　　取り合うの？
スコール　　　そうですよ。
アイ　　　　　･･･それは、健全な遊びなんだよね？
スコール　　　ええ、小学生でもやりますよ。
アイ　　　　　そうか･･･そういうものなのか。
スコール　　　いいですか、まず、しりとり、から始めるんです。
アイ　　　　　始めるんだー。
スコール　　　そうしたら、アイちゃん･･･さんは、「り」で始まる言葉を言うんです。
アイ　　　　　あ、しりって、言葉尻のことね。
スコール　　　そうですが？
アイ　　　　　じゃ、じゃあ、「離婚」
スコール　　　な、なにかあったんですか？
アイ　　　　　･･････
スコール　　　私で良ければ、聞きますよ、出会ったばかりですけど。
アイ　　　　　しっ･･･　来たみたい。
スコール　　　えっ？
アイ　　　　　ユーカイ犯よ。
スコール　　　あ、はい。
アイ　　　　　じゃあ、手筈通りに。
スコール　　　はい。

男がやってきて、がちゃっと

イジー　　　　･･････。
スコール　　　･･･あ。初めまして。あなたは誰ですか？
イジー　　　　ええっと、どこから説明したらいいのか･･･、とりあえず、朝ご
アイ　　　　　今よっ！

アイ、イジーの後頭部を殴って、

イジー　　　　あべっ！

ふたりは、逃げ出す。はける。

イジー　　　　あーもー･･･。

＊

音楽。逃げる二人、追うイジー。
駆け出して、真ん中まで走ってくるふたり。
後ろから現れるイジー。
二手に分かれるアイちゃんとスコール。
イジー、中央まで走ってきて、アイちゃんを追いかける。
アイちゃん、スコールが違う扉から現れ、
一つ遅れて、イジーがその扉から現れる。
それが３回くらい繰り返されて、
飛び出してきたアイちゃんの目の前にイジーが立ち塞がる。
右に左に躱そうとして、失敗。
元の扉からはけるアイちゃん、追うイジー。
アイちゃんが、イジーに手を引かれて、出てくる。
イジーを後ろからガツンとスコールが殴る。
崩れ落ちるイジー。
顔を見合わせて、手を取り合い逃げる二人。

暗転。

[0回]