1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

公立高校定数削減に関する不都合な真実っぽい何か、陰謀論とか

なかまくらです。

来年度の公立高校の定数減の対象校が発表されました。

▼熱海▼伊豆総合▼裾野▼沼津城北▼吉原▼富士東▼富士宮東▼駿河総合▼静岡農業▼島田▼島田商業▼川根▼榛原▼掛川工業▼袋井▼袋井商業▼磐田北▼磐田西▼浜松江之島▼浜松東▼浜松城北工業▼浜松湖北▼湖西

だそうです。

23クラス削減ということですが、1クラス40人の設定なので、

920人分の枠がなくなった計算になります。

前任校もこの中には含まれておりまして、いよいよか・・・という感もあります。


実際に勤めているときには、この時期は戦々恐々としておりまして、

定数減を避けるために、学校を盛り上げ、受験生を増やそうとする先生方の機運も、

あったように思います(そればかりではなかったけれど...)。

しかし、現在の高校はそういう感じではなく、ともすれば忘れてしまいそうですが、

子どもが減っていく中、ちゃんと教員として生き残れる技術を身に着けていないとな、

と改めて思うのでした。

いろいろな科目を教えられたり、部活動で変えのきかない人材であったり、

教科の専門性で飛びぬけていたり、教育技術で飛びぬけていたり、などです。

そうでなければ、採用されたからといって、終身雇用をぬくぬくと享受しようなどと

考えていたら、気が付いたら、公務員の身の上ですから、まったく別の施設で、

まったく別の仕事をしていたりだって、あり得るかもしれない。

そんな危機感を持ちながら勤めていたのを思い出しました。


それにしても、公立高校の定数はどんどん減っていき、私立高校や通信制の高校に

どんどんと生徒を送り込んでいて、教育委員会は何を考えているのだ!!

と、当時は憤っていたのですが、ふと、今年度の発表を見ていたら、

別の陰謀を思ったのでした。それは、これからを見据えての学校の畳み方なのではないか、

という陰謀論。

定数を減らした分だけ、教員一人当たりに対する生徒は減りますし、

授業数も減っていきます。まさに、働き方改革!!

そして、やがて訪れる超少子化によって、廃校が起こることを見越して、

公立高校の教員の採用を減らしていく。

代わりに私立高校の教員がそれまでたくさん必要で、急にいらなくなる危険がある・・?

いいえ。私立高校は、かつては私もそうでしたが、

若くて人件費がかからない1年契約の講師が多いので、入学する生徒の数に合わせて、

1年の区切りに退職してもらえば、学校としては痛くも痒くもない。

公立と違って、その雇用を保証する責任もない・・・。


・・・なんて妄想を思いついたのですが、実際のところ、どうなんでしょうね。





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4割くらいは休日に。

なかまくらです。

平日に遅くとも21時に帰るコツは、休日に1週間分の授業をある程度準備することだと

思っています。

平日に授業プリントを1から作り始めるのは、もはや絶望的な23時コース決定なわけで、

毎回の授業でどこまで進めるかは決めておいて、その演習問題を用意しておいて、

それ以外の部分もなんとなくあたりをつけておく・・・。

そうすると、前日には、授業用の板書計画を作って、プリントを仕上げればよいので、

一コマ当たり2時間もあれば作れる感じになっています。

60分の授業を120分で作れるなんて、なかなか早いと思うのですが、

新しい授業が一日2~3コマあるので、毎日4~6時間準備にかかる。

勤務時間内の空きコマがおおよそ3時間ほど毎日あるので、1~3時間くらいの残業に。

ところが、準備を始めるのがおおよそ19:30。

部活動があったり、生徒会活動があって、それが終わって戻ってきたらそれくらいの時間に。

それから始めるから、帰るのは結局20:30~22:30頃。

これを21時までにするには、一日当たり1.5時間を捻出する必要があるというわけです。

そうすると、休日に1.5時間×5日=7.5時間 の準備が必要という計算に。


まあ、なんといいますか、最近、仕事の見通しに失敗して今日は22時コースです・・・。

という先生がいらっしゃって、帰ろうと思っていたけれど、少しお手伝いしてみて、

ああ、「これ休日にやっておかないと来週は終わらないな・・・」という見通しが

立っていた自分は少し、成長したのかな(いや本当は成長というのかどうかは不明)

と思ったという話でした。





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ウィザーズ・ブレインX 光の空 読みました。

なかまくらです。

ウィザーズ・ブレインX 光の空 読みました。

2001年に刊行が始まったシリーズで、当時中学生だった私は、

なんと、1巻から追いかけていました。途中、もう続きは出ないんじゃないか、

という危機を何度も乗り越え、ついに、完結作がこの度出たのです。



この作品は、近未来SFです。

人類が、情報制御理論という架空の科学を見出したことで、文明は飛躍的に進歩します。

情報の海を知覚し、現実世界を情報の海の側から操作し、

書き換えることができるという理論は、しかし、戦争の道具になりました。

この理論に基づいて、兵器には論理回路が刻まれ、装甲が強化されたり、

弾丸の弾速が速まったりしました。

しかし、それよりも決定的に人類の未来を変えたのは、魔法士の存在でした。

魔法士と呼ばれる人間は、先天的にあるいは後天的に、脳にi-ブレインと呼ばれる

生体コンピュータを搭載しており、その規格に応じた情報制御を自由に発揮できるように

なったのです。

彼らは、分子の熱運動を制御して氷や炎を作り出したり、

運動係数を制御し素早く動き回ったり、情報を解体して物体をバラバラにしたり、

空間曲率を制御して空を飛んだり、光線を放ったり、

電気や磁気を制御してナイフを高速で飛ばしたり、

物質をハッキングして生命のように動かしたり、

物体の存在確率を制御してものを透過したり、

いろいろな力を持つに至ったのです。

しかし、戦争は激化し、多くの国が滅びました。

そして、この新しく生まれた理論はある悲劇を生みます。

太陽光パネルによるエネルギー供給を最適化しようと刻まれた論理回路が、

共振のような現象を起こし、同時に暴走。アフリカ大陸が消滅。

同様な現象が世界中で起こるのは時間の問題でした。それにいち早く気付いた魔法士は、

難分解性の遮光性の雲で地球を覆ったのでした。

短期的な人類滅亡は免れた人類でしたが、遮光性の雲によって、太陽光による電力供給は

途絶え、世界中が氷点下となってしまったことにより、

生存していくことも困難な状況に陥ったのでした。

そんな中、ある、悪魔のような思い付きが生まれます。

それは、魔法士の脳を取り出し、i-ブレインによって、情報制御をすることで、

住環境を維持しようとする取り組みです。

膨大な情報を扱うため、脳だけが必要で、そのために魔法士を犠牲に、

ドーム状の国家に住まう多くの一般市民を助けようというのです。

マザーコアシステムと名付けられたそのシステムの寿命はおよそ20年。

これを採用した国は生き残り、そうでない国は滅びました。

その中でも革新的なシステムとされたのが、ファクトリーシステムと呼ばれるもので、

粗製乱造された魔法士を並列接続で常に交換し続けながらマザーシステムに接続していく

というものでした。

この恐ろしい惨状に声を上げたのは、サクラという少女でした。彼女は、賢人会議を

名乗り、すべての魔法士を解放し、魔法士だけの国家を設立することを世界に発表します。

天城真昼を参謀に加え、すべての国家との間に、和平を結び、

魔法士がマザーシステムによって、犠牲にならない世界を目指したのでした。

しかし、この理想に賛成するものばかりではなく、和平交渉の中で、天城真昼は命を失います。

これと同時に、かつて天才科学者が残した遮光性の雲を除去する方法が見つかってしまいます。

その方法とは、人類のほぼすべてを滅ぼすことによって、魔法士同士のネットワークを構築し、

その計算能力で雲を情報解体するというものでした。

サクラはその止められない勢いの先頭に立ち、人類国家に宣戦布告をします。

そして、雲除去システムを有する大気制御衛星を占拠することに成功するのでした。

人類と魔法士の全面戦争の中、そのどちらをも良しとしない人々がゆっくりと集まってきます。

天城真昼の弟、天城錬は、サクラと対峙するが、「お前はどうしたいのだ」と言われて、

その答えを出せずに、サクラに一度は敗北する。けれども、

天城錬はひとつの結論を導き出す。

雲除去システムを破壊し、もう一度、人類と魔法士が手を取り合わなければならない状況を作り出す。

それは、現状が何かよくなるわけではなく、ただ、元に戻るだけのこと。

けれども、今度はマザーコアシステムによって、人類が生き延びてきたことを一般市民が知っており、一般市民も自分たちで決断した未来としてそれを歩いていかなければならなくなる。それによって起こる変化に期待したのだ。

天城錬を送り届けるために、これまでに出会った多くの人たちが協力する。

人類側と魔法士側の双方がそれを食い止めようとするも、天城錬は、

サクラのもとへとたどり着く。

世界の命運を決める戦いに決着がつき、サクラは200年の眠りへとつく。

天城錬は、雲除去システムを破壊した人間として、様々な人に一身に恨まれる役を

買って出たのだ。サクラもその覚悟を知り、道を譲ったのかもしれない。


ラストシーンは、新しく人間と魔法士が共存して暮らす街から、

天城錬の旅立ちを見送るもの、一緒に行くもの。

彼らの奮闘は続くのだ、という感じ。

そして、200年後。サクラが目覚め、そして見たものとはーーー!


という感じで終わりました。

群像劇なんですよ、これは。

本当に多くの人間が世界の命運をかけて、それぞれの役目を果たそうとしていて、

魔法士の少年少女たちは、自分たちが生き残るために必死に戦って。

それで、少しだけ、周りを助けたりなんかもして。

主人公の天城錬はなかなか好きになれない主人公で、優柔不断だし、

周りに流されて、人類側に協力したり、魔法士側に協力したり、

どちらとも敵対してみたり、とか。綺麗ごとは言うけれど、どうしたらいいかは

分からない。そういう、嫌々と駄々をこねる子供みたいなキャラクターなのでした。

けれども、そんな彼が出した結論はみんな仲良くしてほしい、

というやっぱり綺麗ごとで、けれども、それを押し通すための力と、

それによって、生まれる多くの恨みを引き受ける覚悟が決まった天城錬の行動は、

なぜだか、肯定的に受け止めることができたのが不思議です。

ハッピーエンドと言っていいのではないかという終わりを迎えた本作品でしたが、

8巻(下)の終わりのあたりで天城真昼が死んだときには、それはもう、絶望に満ちていて、

しかも、それからずっと刊行されなくなったので、どうしてもバッドエンドにしか

転がらなくなってしまったのかな、と思っていました。

しかし、良かったです。ちゃんと完結してくれて。


私が高校で理系に進んだことや大学で物理学を学んだことのひとつの要因になっている

かもしれないくらい、科学への可能性を感じたり、現象が物理学的に説明できる面白さ

を感じさせてくれたこの小説のシリーズに、出会えたことを感謝です。

そのうち、時間ができたら1巻から読み直したいですね。

おわり。





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3連休の進捗

3連休ですね。現在、3日目。

私の3日間はこんな感じに過ぎております。

1日目。
仕事。学校の模試の監督8:00-18:00。
帰宅。秋の新作アニメをチェック。寝る。

2日目。
休み。10:00まで寝る。部屋の掃除。
昼寝。気づいたら夕方(!)。少し、小説を書こうと思うが、思い浮かばないので、
掃除の続き。夕食はホッケを焼く。おいしい。
20:00頃、少しやる気が出てきて、学校の定期テストを作る。
テスト翌日のプリントも作りはじめる(あと3枚作る必要がある)。
読みかけだった小説の続きを最後まで読む(夜更かし)。


3日目。
8:00起床。ごみを出しに行こうと思ったけれど、雨だったので、先送り。
朝食は豆腐。食べ終わってから、炒めて中華で食べようしていたことを思い出す。
ありゃりゃ。
プリントの続きを作る(金曜日までに、あと2枚!)。少し昼寝かなぁ。
17:00起床。プリントの続きを作りつつ、お弁当を用意。
来週はカレーにします。人参が6本も入っているややオレンジ色のカレーです。
プリントは7割くらいまで仕上げました。もう一枚は、今日は手を付けるのをやめました。
買ってあった入浴剤で温まったので、早く寝ようと思います。





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最近はYoutube

なかまくらです。

巷では、教育系Youtuberという方々がたくさん居られまして、

東大物理学科を出ました!

という方が、Youtubeで授業動画を出していたりするのです。

たまに見ることもありますが、

かくいう私も、元駿台予備校の先生の有料のチャンネルに登録しており、

ときどき参考にしたり、勉強したりしています。

一般の高校生にそうやって教えてもなかなかしんどいと思うので、

いろいろと考えながら授業は作っていくわけですが。

さて、最近、3年生は実に意欲的に勉強に取り組んでいるなぁと思います。

その中で、これが大事なんだと気づいた! というような話をしてくれる生徒が、

ちらほら出てきているのですが、

それ、大事だよ! というのは、授業では強調してきたところだったりすることが

多いので、「うん、そうなんだよ」と答えつつも、

授業って一体・・・笑

となることが多いのもしばしば。

結局は本人がどれくらいのモチベーションで毎時間を受けてくれているかに、

大きく左右されているのかなと思うのでした。

私自身も物理は塾の先生を師匠にしていましたし、

そういうものだというのも分からなくもない。

そして、その塾の先生のような授業は生徒の最大ボリュームの層には、

意味不明な授業になってしまうため、やらないわけです。

そうすると、この先生は物理がそんなによくわかっていないな、と

思ったりしているのだろうな、と、思うわけで・・・。

いずれにせよ、師匠がYoutubeにいるというのは時代を感じますね。

というお話でした。





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