1cm3惑星

なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

which is ...

塾の先生って、いろんな科目を教えないといけないんだろうなと、物思い。

どれくらい深いところまで探ってやってるんだろう。

毎日5時間はその教科・科目の事ばかりを考えて過ごしている私と

同い年の先生には負けられないな。

塾よりはわかりやすい授業、これよ。

でも、分かりやすいだけじゃあない。

まずは、分かってることですよ。

私が本当に高校物理を分かっていることが大事。

小手先だけじゃなくて、

本質を分かっていること。がっちりと握りしめちゃうこと。

把握すること。

これさえかなえば、何とか難問ともがいてみようとも、動じることはない。

そのために、いま、本当のところをふかめていかなくちゃあいけない。

それは、ある意味では楽しいことでもあるのだけれども。


それが財産になるんだから、ズルいのかもね。


見せびらかして、自慢してもいいくらいには。





拍手[1回]

褒美を取らせる

なかまくらです。

本日、日曜日ながら、夜8時までお仕事。

えらいっ! えらいぞっ!

頭を撫でてやる代わりに、

焼き肉を食べに行く。

お酒も飲んじゃう。

2500円。

おいしかったです。





拍手[1回]

定演

なかまくらです。

勤務校の吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。

まあ、毎回感心するんですが、2時間くらい演奏してるんですよね。

よく覚えてるなあって。


指使いは練習するんでしょうね。

でも、楽譜を辿り辿りやってるわけじゃないんでしょ? きっと。

だから、指がおぼえてるんでしょうねぇ。

すごいなぁ、と。

でもって、全体で、音楽を作るじゃないですか。

個人個人のパートって、アイドルの歌詞あるとこの順番待ちみたいで、

気持ち途切れそうですよね。

頑張ってるなぁ、と、

観てきたわけです。





拍手[0回]

【小説】遭遇

なかまくらです。

最近あまりにも更新していないので、

前に書いたやつを掲載するわけです。

ある企画で書いたやつです。


***


「遭遇」

作・なかまくら


「隣、いいですか?」

私がうとうと読んでいた本から目を離すと、その人は立っていた。

背中には小振りなデイバッグを背負い込み、赤紫のチェック柄のシャツを着込んでいた。

いつの間にか次の駅に到着していたのだと思い、窓の外を見ると、すでに列車は速度を上げて山の風景を後方に送り出している。

私は内心少し苦笑してから、

「どうぞ」とその人に言った。


「ありがとう」席に座ると、その人はペットボトルのウローン茶を取り出して一口、

口に含むと急に固まる。

「どうぞ、そのままいてください」その人はそう言う。

そして、もう一口、口に含んでから、ゴクリと飲みくだす。


「・・・え?」

新幹線の走行音が一瞬、私たち二人の間に流れ、それから店内販売のカートが入ってくる。

武器にもなりそうな鋭利な若さを秘めて、

しとやかな振る舞いを表面の服に繕って歩いてくる。そちらに目をやろうとすると、

「自然体で」その人からまた押し殺した声がかかる。

「あたかも、旅行にきたカップルのように振る舞ってほしい。
 私の存在を、彼らに気づかれてはならないんです」


どういう意味なのだろうか。まず真っ先に思い浮かんだのは、犯罪者であるということ。

指名手配されている強盗犯が、あるいはなんならその業界では有名な怪盗なんかでもいい。

そういう警察組織に追われる人間であるということ。

想像が逞しすぎるだろうか・・・。

私はまた、内心自分に苦笑して、今度は別の可能性を考える。

・・・そうだ。単に、キセル(無賃乗車)だ。

意味の分からないことなんて起こりはしないのだ。

これまで生きてきて、大抵のことは経験したから分かる。

人生とは80年一本勝負とはいうものの、実はある周期が年輪を伴って繰り返されているだけなのだ。だから、これはそのなかでは少しだけ今日が揺れるくらいの出来事で、もちろん人生を揺り動かすようなことではないのだ。

私は、そうやって嘆息しながら、分かったような気になって、

とりあえず店内販売のカートをやり過ごした。


さて、どうするか。


突き出すこともないだろう。

あとから色々と聞かれて面倒だし、

私は思い出してみれば、久しぶりの休暇に、旧友と約束をしていたのだ。

その時間をその人の不幸に費やすこともないだろう。

そういう、社会生活で身につけてきた処世術でもって、そういう判断を下した。

ただ、ああ、面倒な他人に隣に座られてしまった、と私は再び嘆息した。


「ねぇ、聞いてください」その面倒な人が声を掛けてくる。

「私があなたの隣に座ったのは偶然ですが、この偶然を必然と私は受け取りたい」

面倒な人は、なにやら面倒そうなことを言ってくる。

それは、なんですか、ナンパですか。私、今、ナンパ受けてるんですか?


「はぁ」私は、曖昧な返事を返す。

「あのですね、切符、持っていますよね」その面倒な人は、切符を取り出す。

ああ、なんだ、持ってるんだ。キセルじゃないんだ。

・・・ということは、もしかして前者なのかも? 

私の中に再び好奇心と想像力が首をもたげてくる。

「あなたはどこまでですか?」

「○○までです」そう答えると、

「それね、是非交換していただきたいんです」その人はそう言った。


「どうして」私はすかさず、つっこんだ。それは扉をノックする感覚に似ていたのかもしれない。扉の向こう側の情報が知りたくて、叩いてみる。

彼はその好奇心に気づいたのか、少し逡巡した後、こう切り出した。

「あなたは、この国に張り巡らされている牢獄をご存じではない。それは幸せなことだ。一歩、改札を通れば切符の番号によって管理され、監視カメラの情報によって管理される。どこからどこまで乗っていて、どの列車で今どこに移動中であるか。乗り口の改札口から降り口の改札口まで、我々は線路という細長い牢獄の中にいるんですよ。私はそこから自由になりたい」

世界の向こうを垣間見せられた私から、

彼は奪うように切符をもぎ取ると、駅のホームに降り立っていった。

それからおそらくは私の知らない改札の向こう側へ。


私は、といえば、目的地までは十分な距離を乗れる切符だったけれども、「失くしました」と駅員さんに言って通してもらった。その切符は今も定期券と一緒に入れて、肌身はなさず持っている。


いつかその切符の秘密を知る人物が接触してきて、またその世界への扉をノックする機会がくるかもしれないのだ。


・・・それ自体が俗物的な考え方なのかもしれないが。



おわり。





拍手[1回]

MONSTERZ 観ました。

2週間くらい前ですか、

「MONSTERZ」観ました。

藤原竜也、山田孝之、石原さとみ

って、豪華なメンバーですな!

という印象。



あらすじ

全てを人間を操ることのできる能力を持った”男”がいた。

幼少時代に、父を殺し、

母を殺さないために、母の下を離れた。

それから、どうにかして、20年を生きていた。

誰にも知られず、生きていた。金に困れば、銀行周辺のすべての人間を操ればよかった。

そうすれば、金は手に入った。

男は金銭的にはそう悪くない暮らしをしていた。

幼い頃、男は右足を引きずっていた。その右足は、

20歳を超えた現在、すでに太腿の辺りまで壊死しており、

無理な能力の使用をするたびにその壊死はどんどん進んでいた。

男はあるとき、見つけてしまう。

自分の能力が効かない男の存在。さらに、その男は大抵の傷ならばすぐに治ってしまう

化け物であった。

男はその男――田中終一に執着し、田中終一の大切な人を殺してしまう。

田中終一は、”男”を”止める”。”男”は田中終一を”殺す”。

お互いにお互いを追いかけていく。


***

というようなお話。

まず、CMを見たときに思ったのが、

これ、アレだ。『バクマン』の中に出てくる作中作「リバーシ」ぽいな、

ということ。『バクマン』というのはジャンプで連載されていた、

ジャンプで人気の作家になるぞ! という漫画で、その中で、

人気を勝ち取った漫画が「リバーシ」という漫画。

白い悪魔と黒い悪魔がいて、黒い悪魔は人を洗脳して破滅に導こうとする。

白い悪魔は人の洗脳を解けば、人は自然に破滅に向かうとして、洗脳を解こうとする。

それぞれが、人間に加担し、悪魔の代理で戦いが起こる・・・。

みたいなお話。これに似てそうだなって。藤原達也は、『バクマン』の作者の前作『デスノート』の映画版にも出ていたし。

で、結論としては、ほとんど似てなかったです。

キャストはなんか、GANTZみたいだなぁという印象。後から調べると、

何人か出ていますね、やっぱり。

こういうのが好きな役者さんがいて、選んで出ているんですかね?

話も、案外よくできていて、

一番、良かったのは、”男”が、なぜ終一にそこまで執着してしまったのか一切語らないまま、

終わったこと。

これに尽きます。

まあ、なかなか面白かったです。





拍手[1回]

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
2
3 4 5 6 7 8 9
10 12 13 14 15
18 19 20 21
24 25 26 27 28 29 30

アーカイブ

フリーエリア

ブクログ



ブログ内検索