なかまくらです。
2本立てで観てきましたよ。
まずは、「幕が上がる、その前に。」
映画「幕が上がる」の製作ドキュメンタリー的な内容です。
例えるなら、プロジェクトXとか、プロフェッショナルとか、
そういういわゆるテレビでやるようなものを映画館で1800円とって
見せようというものです。
演技は素人のももクロメンバーの演技指導をするのは、平田オリザさん。
演劇界ではかなり有名な方ですね。
そのワークショップから始まります。
まずは、会話のキャッチボール→見えないボールでキャッチボールと進んでいきます。
演劇をやったことのある人ならば、ああ、一度はやったことあるなぁ、というあれです。
私も昔やりましたよ。
それから、いろいろな練習をしています。
中でも、演技を自然に見せるための練習は、印象に残りましたね。
私、自然じゃない代表みたいな人間だったので(笑)。
テキストのセリフの合間に、あいさつをしてみたり、時間を気にしてみたりと、
役者に負荷をかけると、余分な力が抜けて自然に見えるんだそうです。ははー。
プロはすごい。この一言に尽きます。
さて。
このあと、みるみる上達していくももクロメンバー。
まるで、映画のよう。劇中劇の一人芝居を実際に演じたりしながら、
成長していきます。そして、映画は、あっという間に、クランクアップ。
ここまでが、
「幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦」そして、そのまま梯子して、「幕が上がる」を観てきましたよ。
あらすじ。
弱小の演劇部・富士ヶ丘高校の新しい部長になった高橋さおりは、
来年こそは、勝ちたいと思っていた。顧問の溝口は、当てにならない。
そんなこんなで4月になって、新人美術教師・吉岡が赴任してくる。
吉岡は、演劇部にちょっとおせっかいをする。
気になった一同は、名前をインターネットで検索に掛ける。
すると、「高校演劇の女王」といった見出しが飛び込んできた。
高橋は、吉岡に顧問を依頼する。高橋の熱意に、吉岡は、手伝うことを約束する。
そして、彼女らは、一人芝居「肖像画」を上演するなど、力を着実につけていく。
それから、名門演劇部からの転校生も仲間に加わり、
秋の大会に向けて、苦心して台本を書く。
「銀河鉄道の夜」
宮沢賢治の名作だ。
どこでもないどこかへ向かって、歩き続けている自分達を表しているような
そんな作品だと思った。
合宿を乗り越え、地区大会を勝ち抜く。
そんなとき、演劇部は吉岡がからの手紙を受け取った。
吉岡は、演劇部の姿を見て、もう一度、役者を目指すことを決めたのだという。
ショックを隠せない演劇部一同。
しかし、彼女らはまた、最後に幕が上がるところまでたどり着くのだった。
そんなお話でした。
ももクロが・・・というのとかは関係なく、これは、青春映画の1ページとなる映画だった
そう思います。
ウォーターボーイズとか、スイングガールズとか、ロボコンとかね、
青春映画はいろいろありますが、恋が全然ないながらも、
この「幕が上がる」は、仲間入りしてもいいんじゃあないかと思う。
演劇を一度はやったことのある人だったら、きっと楽しめるのではないかと思います。
そして、ももクロ、けっこう、演技普通でした。
後ろのオーディションの子らがちょっと逆に気になっちゃうくらい。
女優・黒木華(はる)が、重要なキャラクターである吉岡先生を演じていますが、
もう、彼女の存在感は、凄まじかったですね。この映画の演劇に対する魅力を
体現する存在と言うか、とにかく、これは、すごい人がいたもんだ。
という感じでした。
あとは、転校生が、「人はみんなひとりぼっちなんだよ」って言うシーン、
感動しました。うん。
なかなか良い映画でしたよ。
おわり。