なかまくらです。
一生懸命に打ち込んでいると、譲れないものが出てくるのですね。
私も、大学生の時に、何度譲らなかったことか。
元来頑固者なのですよ。
でも、そうやって、こだわるというのは、
それのことが好きでたまらなくて、それの話をしていれば、
瞬く間に三日三晩は過ぎてしまうような、そういう何かがあるっていうこと。
そういう何かに真摯に向き合い、向き合うことで、自分と対面し、
そして得られる経験は、何物にも代えがたく、人を豊かにしてくれるのだと、
私はそう思います。
もちろん、それが良かったかどうかは、今だってわからないことも多いのです。
大学の卒業公演、「いいもの(やりたいもの)をつくるか」、「みんなで楽しくやるか」。
揺れたあの時、「いいもの(やりたいもの)を目指した」わけですが、
それが良かったのかどうかは、いまだにわかりません。
誰に褒めてもらいたかったかもわからないし、
どうしたらそっちが良かったって、確信できるのかもわからない。
それでも、とりあえず、選んだ方も楽しかった。
修善寺駅の南口。降りて真っ直ぐ通りを渡ってすぐのところに、
「大滝ラーメン」というラーメン屋さんがあります。
店主は、東京育ちだそうです。
ラーメンは醤油で決まると言っていました。
味噌だったらごまかせても、ダシをちゃんととっているか、醤油や塩じゃあ、
誤魔化せない。「あっさりとした醤油ラーメンが一番おいしく作るのが難しいんだ。」
そう言っていました。
そういうこだわりがあるのが、いいですね。
こだわりをいただくのが、乙というものです。
あるいは、こだわりのあるものを見たり、聞いたり、触れたりすることもまた然り。