「狂気の山脈にて」読みました。
なかまくらです。
「狂気の山脈にて」読みました。
クトゥルー神話という、作られた神話の原点となる、
作家ラブクラフト氏による短編の傑作選です。
「ランドルフ・カーターの陳述」
「ピックマンのモデル」
「エーリッヒ・ツァンの音楽」
「猟犬」
「ダゴン」
「祝祭」
「狂気の山脈にて」
「時間からの影」
の8作品、収録されておりまして、
表題作でもある「狂気の山脈にて」は、南極探検に行った先で、
人類を遥かに凌駕する文明を誇った”最先(いやさき)のもの”が、どのような
文明を作り、そして、滅んでいったのか。その架空の文明を描いた作品でした。
それ以外の作品も、人類が我が物顔で繫栄している、その目に入らない部分・・・
それは古い地下室や、屋根裏部屋の窓の外、外洋のどこか。
そういった部分に、人知を超えた怪物が潜んでいる・・・というようなホラー作品でした。
一番、好きな作品は、最後の「時間からの影」でした。
”偉大なる種族”による、精神の入れ替えを経験した男が、その時の経験を夢に思い出し、
西オーストラリアの遺跡の発掘に参加する話で、前作の「狂気の山脈にて」を踏まえつつ、
描かれた人類の短い歴史の外側を大きなスケールで描いたスペクタクルで、
「狂気の山脈にて」よりも、読みやすい筆致で描かれていました。
ラブクラフトが癌で死去する少し前に書いた作品とのことで、
物語の構成としても、比較的読みやすく書かれていました。
さて。
現在のゲームやアニメの常識として、たとえば、ファンタジーの世界観
・・・例えば、剣や魔法の世界がありますね。それと同じように、さまざまなところで、
作家たちに引用され、登場することで、次第に、人工の神話という体系を作り上げてきた
クトゥルー神話ですが、物語を書くものとして、履修しておこうと思ったわけです。
簡単に言うと、とにかく読みづらい本でした!!
世界観は、素晴らしいし、言葉の選び方も訳も含めて、語彙が豊富で素晴らしいのですが、
悪い意味で話が進まないのと、何を言っているのか分からなくなりがちなのと、
登場人物が何をしているのか分からなくなりがちな本でした。
短いとそこまで気にならないのですが、長編作品だと相性が悪いのです。
文章が、基本、否定形で書かれていて、
「よく分からない、ということはほとんどなかった。それどころか、名状しがたい面白さが分かりやすく伝わってくるのだった」みたいな、いや、面白いって言ってくれよ! みたいな表現は、なかなか慣れずに大変でした。
そういった意味でも、最後の「時間からの影」は、そのあたりの表現も成熟したものであり、その独特の世界を十分に楽しめました。
まあ、あーだこーだ書きましたが、なかなか苦心して読んだ本作の世界観は十分に楽しめました。
おわり。
「狂気の山脈にて」読みました。
クトゥルー神話という、作られた神話の原点となる、
作家ラブクラフト氏による短編の傑作選です。
「ランドルフ・カーターの陳述」
「ピックマンのモデル」
「エーリッヒ・ツァンの音楽」
「猟犬」
「ダゴン」
「祝祭」
「狂気の山脈にて」
「時間からの影」
の8作品、収録されておりまして、
表題作でもある「狂気の山脈にて」は、南極探検に行った先で、
人類を遥かに凌駕する文明を誇った”最先(いやさき)のもの”が、どのような
文明を作り、そして、滅んでいったのか。その架空の文明を描いた作品でした。
それ以外の作品も、人類が我が物顔で繫栄している、その目に入らない部分・・・
それは古い地下室や、屋根裏部屋の窓の外、外洋のどこか。
そういった部分に、人知を超えた怪物が潜んでいる・・・というようなホラー作品でした。
一番、好きな作品は、最後の「時間からの影」でした。
”偉大なる種族”による、精神の入れ替えを経験した男が、その時の経験を夢に思い出し、
西オーストラリアの遺跡の発掘に参加する話で、前作の「狂気の山脈にて」を踏まえつつ、
描かれた人類の短い歴史の外側を大きなスケールで描いたスペクタクルで、
「狂気の山脈にて」よりも、読みやすい筆致で描かれていました。
ラブクラフトが癌で死去する少し前に書いた作品とのことで、
物語の構成としても、比較的読みやすく書かれていました。
さて。
現在のゲームやアニメの常識として、たとえば、ファンタジーの世界観
・・・例えば、剣や魔法の世界がありますね。それと同じように、さまざまなところで、
作家たちに引用され、登場することで、次第に、人工の神話という体系を作り上げてきた
クトゥルー神話ですが、物語を書くものとして、履修しておこうと思ったわけです。
簡単に言うと、とにかく読みづらい本でした!!
世界観は、素晴らしいし、言葉の選び方も訳も含めて、語彙が豊富で素晴らしいのですが、
悪い意味で話が進まないのと、何を言っているのか分からなくなりがちなのと、
登場人物が何をしているのか分からなくなりがちな本でした。
短いとそこまで気にならないのですが、長編作品だと相性が悪いのです。
文章が、基本、否定形で書かれていて、
「よく分からない、ということはほとんどなかった。それどころか、名状しがたい面白さが分かりやすく伝わってくるのだった」みたいな、いや、面白いって言ってくれよ! みたいな表現は、なかなか慣れずに大変でした。
そういった意味でも、最後の「時間からの影」は、そのあたりの表現も成熟したものであり、その独特の世界を十分に楽しめました。
まあ、あーだこーだ書きましたが、なかなか苦心して読んだ本作の世界観は十分に楽しめました。
おわり。
