なかまくらです。
「ガッコの先生」読みました。著者 : 小松江里子
大阪から東京に出てきた新米教師が、
日本一のクラスを作ろうと小学生にハートでぶつかっていくドラマ。
金八先生と夏目漱石のぼっちゃんを足して2で割ったようなお話。
自分の考え方があって、それを貫いていく。
先生同士の人間関係も結構面白く、
子どもたちとの信頼関係が生まれてだんだん味方してくれる子どもが増えていくという
典型的な展開ですが、なかなか面白かったです。
どうも、2000年前後のテレビドラマの脚本を小説化したもののようです。
なるほどね。そんな感じですわ。流行ったものね。
ドラマだから・・・、と言いたくないのは、
子どもに素直に謝るシーンで、「先生、プライドないんですか?」
と言われて、「悪いと思ったことは素直に謝る。それが俺のプライドなんや」
と返すシーン。
そうそう。
シンプルなことなんですが、ちゃんと子どもを一人の人間として扱ってやること。
信頼できる大人って、そういうことができる人間なんだと思う。
頭ごなしに怒っても、子どもは子どもを演じる役に徹してしまうんじゃないでしょうか。
大人を演じる子どもを育てないといけないんですよね、きっとね。