なんかかきたーい 物語開拓日誌 2012年07月09日 崩れ落ちる兵士を表情のない目で見つめた王女は、 それを成し遂げた使い魔の元へと歩を進める。 「行くなっ!」 剣を大地に突き立て、必死に上体を起こそうとする一人の兵士。 その精悍な顔、真っ直ぐな瞳。その奥に湛える意志の強さ。 王女は薄く笑い、 「もう少しあなたが・・・いえ、なんでもないのよ。もう忘れて。」 と言った。 2年前の出来事である。 [3回]PR