「トルネイド~北条雷太の終わらない旅~」観ました。
キャラメルボックスの「トルネイド~北条雷太の終わらない旅~」観ました。
サンシャイン劇場で観劇です。
あらすじ。
武士・北条雷太は、2人の仲間と陥落寸前の五稜郭から小舟に乗って逃げ出した。
ところが、海にたどり着いてしまった3人は、大竜巻に巻き込まれる。
気が付けば、彼らは波打ち際に打ち上げられ、そして不老不死になっていた。
竜巻に打ち勝った彼らは、竜巻の力を身のうちに秘めたのだと思った。
もう一度、新政府軍への戦いを仕掛けようとする北条だったが、
まずは資金集めをすることになる。
しかし、暮らしは苦しく、日々の生活で精一杯だった。
しかも、歳をとらないし、怪我をしてもすぐに治るその体質のため、
生活が安定しても、同じ場所には長く暮らせなかった。
そんな北条雷太は、あるとき、ある漁師とその嫁さんにお世話になる。
しかし、北条雷太は、あるとき2人で漁に出て、嵐に遭い、一人だけ生き残ってしまう。
嫁さんである浅倉ナオさんとは目を合わせられなかった。
それでも、罪滅ぼしのために、魚を長く届けた。
しかし、北条雷太を許し、一緒になっても良いとナオが思い始めた頃に、
北条雷太はまた、いなくなってしまったのだ。
ナオのお腹には子供がいた。その子供・ヒカリはやがて大きくなって、東京で今は学校の先生をしている。
そのヒカリの元に現れた謎の男についての手紙を読んだナオは、
55年前にいなくなってしまった北条雷太を思い出し、会いに行くことを決めたのだった。
ヒカリのクラスには、佐々木というジャーナリストの男が取材に来ていた。
彼には、息子がおり、その息子がヒカリのクラスにいたのだ。
彼は、息子と話すことができず、ナオの娘であるヒカリを陰ながら見守っていた北条雷太は、そこでお節介をせずにはいられなかった。
そして、北条雷太のお節介が功を奏して、いろいろなわだかまりが解けていくのだ。
というようなお話でした。
「レインディア・エクスプレス」「彗星はいつも一人」と、タイトルを変えて、何度も改稿されてきた物語は、非常に重層的に作られていて、素直に感動しました。
北条雷太のとんでもないほどのお節介も、人と深くかかわれない生活を長く送ってきたからこそ、と思うと、愛に溢れた行動なのだと思えて、なおさら、愛おしく感じるのです。
こんなに真っすぐに思いを伝えてきてくれる劇団が、興行し続けてくれていることに感謝、という感じです。
大人になったらみんな、どこか捻りたくなるものだと思うのに、キャラメルボックスのお芝居とそれを演じる役者さんたちは、どこまでも澄んでみえるのですよね。
真っすぐに、キラキラとした目で、物語の力や可能性を信じて、お芝居の中で確かに、生きて、希望を持っているように見えるのです。
良いお芝居でした。おわり。
