なかまくらです。
デジモンの新作がTV放映されていますね。
1話を観てみましたが、スマホのアプリがウイルスに感染して、
暴走してしまうのを、同じくスマホのアプリを実体化した
デジモン(アプモン)で、倒す、という内容のアニメみたいです。
子どもがワクワクする感じの作り方をしているし、
主人公の相棒のガッチモンは、明るくて、強くて、諦めない。
でも、
なんだろう、コレジャナイ感。まあ、もうね、しょうがないんですね。
私は大人になってしまったのだから。
だけど、それだけじゃあなくて、
なんだろう、
まだ見たことのない生き物がどこかに潜んでいるんじゃないかっていう不安とか、
これから自分たちに降りかかってくるんじゃないかっていう危険とか、
そういう影が一昔前の物語にはあったんですよね。
デジモンアドベンチャーの最初の作品は、確かに、選ばれた子供として、
デジタルワールドへ行く、という冒険でしたが、
言ってみれば、主人公の八神太一と八神光はまるで、ヘンゼルとグレーテルのように、
帰る家もどこにあるかわからずに、あてどなく魔女のいる森を歩くのです。
だから、デジモンアドベンチャーでは、たびたび、主人公たちは命からがら逃げだすのです。
いまじゃあ、逃げ出す主人公なんていませんね。なんだかんだ言って、
その場で立ち向かうのです。
だけど、デビモンも、エテモンも、ヴァンデモンも、ピエモンも、不気味な魅力を持っていて、
とても敵いっこない。だけど、逃げ帰る家もないから、見知らぬ場所で震えて過ごすのです。
だけど、そういう物語にあった魅力が、今の物語にはないんだなぁ、と思います。
思えば、子供のころコロコロコミックで読んでいた漫画家・穴久保幸作さんのポケモン
は、思った以上に、的確だったのかもしれません。
それから、
初代デジモンアドベンチャーの主題歌「Butter-Fly」を歌った和田光司さんって、
今年に入ってから、亡くなっていたんですね・・・。
・・・
Stayしがちなイメージだらけの 頼りない翼でもきっと飛べるさ
僕らをこれまで何度も勇気づけてくれた。