ブリッジしていると、足のほうから、
誰かが登ってきて、
手の先から、未来のほうへ歩いていくのが見える。
私もエクソシストさながら動き出すと、
悲鳴をあげて逃げていく。
そうだ、私は、未来を観てもがいてるだけで進みもしないし、
進むのも苦しいんだ。
でも、ブリッジしながらでも、進んでいかないと、
無理な体勢がなんだ。
無理な体勢だって、進んでいる人は沢山いるんだ。
ここまでの人生が、ブリッジだったってことなんだろうさ。
そうでも、まだ見えてこない丘の向こう側の未来を
ブリッジしたまま観に行くのだな。