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なかまくらのものがたり開拓日誌(since 2011)

「バケモノの子」観ました(ネタバレ注意)。

なかまくらです。

「バケモノの子」、観てきました。ネタバレ注意。



あらすじ。

離婚した母と母子二人で暮らしていた蓮は、ひとりぼっちになってしまう。

親戚には馴染めず、家出をした。

普通なら、連れ戻されるだけのはずだった。

ところが、渋谷の裏側、妖怪の世界では、熊徹(くまてつ)という暴れん坊が、

街の代表者になるため、弟子を探して人間界に来ていた。

熊徹は嫌われ者で、一人で戦っていて、蓮のようだった。

蓮は、バケモノの弟子になった。九太という名前ももらった。

ふたりはいがみ合いながらも強くなっていった。


17才になった九太は、ひょんなことから、人間界へと戻る道を見つけ、

二つの世界を行き来しながら生活するようになる。

その中で、九太は楓と出会い、「蓮」と自分の名を名乗る。

楓は進学校に通う高校生で、けれども、自分らしさってものに悩んでいた。

九太は、どんどん勉強し、そして、楓のススメもあって、

大学に行きたいと考えるようになった。

しかし、熊徹は、自分の言うことなんて聞いてはくれない。

九太は熊徹に愛想を尽かして、家出する。

そして、本当の父親とも再会し、

いろいろなことが上手くいきそうになってきたときに、

熊徹の顔がどうしようもなく思い出された。

熊徹は、いよいよバケモノの街の代表者になる戦いに挑んでいた。

ふがいない熊徹に、九太は思わず声をかける。

熊徹が勝利をつかんだとき、ライバルだったヨウセンの息子・・・

・・・として育てられていた人間が、突如、闇に飲み込まれた。

人間は闇を心にもっており、その闇は、九太も持っているのだ。

闇に飲み込まれそうな九太を救ったのは、

これまでいろいろなことを教えてくれた人たち。

九太は、渋谷の街を救いに行く。

同じバケモノの子として育てられた二人が、最後の決戦に挑む。



+++++++


そんな感じでした。

結構面白いお話でしたが、一般受けはしないかも?

登場人物の半分以上が、妖怪(動物)だし。

でも、この物語はそこじゃない。

親と子とは、どんな関係を築いていけばいいのか。

師匠と弟子とは、どんな関係を築いていけばいいのか。

そんなことを教えてくれるような、そんな物語のように感じました。

新しい職場で、分からないことばかりの私は、どんなふうに強くなればいいのだろう?

そんな風に、九太に自分を重ねたりもしました。


映画の中で、

ああ、うまいなあと感じたのは、楓と出会ったときに、

人間の世界の名前”蓮”を、8年ぶりに言うというのに、すっと名乗ったことです。

ずっと九太だったのに、人間の世界ではやっぱり、人間の名前を名乗り、

世界をはっきりと区別しているのです。千と千尋の神隠しでもそうでしたよね。

こういう気遣いってすごいなあって、思いました。

ああ、あと、熊徹が、九太のために自らの犠牲を顧みないシーン。

若干の急な展開でしたが、おおかみこどものときといい、

こう、毎回あると、もはや作為的にそうしているんじゃないかって思えてきますね。

分かりやすければ味わい深いかと言われれば、それはまた難しい問題ですから。


まあ、ともかく、めちゃめちゃ面白かったかと言われると、

まあ、映画館で観て良かったかなー、というくらいには面白かったです。

次は何をみようかな。





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