なかまくらです。
「バケモノの子」、観てきました。ネタバレ注意。
あらすじ。
離婚した母と母子二人で暮らしていた蓮は、ひとりぼっちになってしまう。
親戚には馴染めず、家出をした。
普通なら、連れ戻されるだけのはずだった。
ところが、渋谷の裏側、妖怪の世界では、熊徹(くまてつ)という暴れん坊が、
街の代表者になるため、弟子を探して人間界に来ていた。
熊徹は嫌われ者で、一人で戦っていて、蓮のようだった。
蓮は、バケモノの弟子になった。九太という名前ももらった。
ふたりはいがみ合いながらも強くなっていった。
17才になった九太は、ひょんなことから、人間界へと戻る道を見つけ、
二つの世界を行き来しながら生活するようになる。
その中で、九太は楓と出会い、「蓮」と自分の名を名乗る。
楓は進学校に通う高校生で、けれども、自分らしさってものに悩んでいた。
九太は、どんどん勉強し、そして、楓のススメもあって、
大学に行きたいと考えるようになった。
しかし、熊徹は、自分の言うことなんて聞いてはくれない。
九太は熊徹に愛想を尽かして、家出する。
そして、本当の父親とも再会し、
いろいろなことが上手くいきそうになってきたときに、
熊徹の顔がどうしようもなく思い出された。
熊徹は、いよいよバケモノの街の代表者になる戦いに挑んでいた。
ふがいない熊徹に、九太は思わず声をかける。
熊徹が勝利をつかんだとき、ライバルだったヨウセンの息子・・・
・・・として育てられていた人間が、突如、闇に飲み込まれた。
人間は闇を心にもっており、その闇は、九太も持っているのだ。
闇に飲み込まれそうな九太を救ったのは、
これまでいろいろなことを教えてくれた人たち。
九太は、渋谷の街を救いに行く。
同じバケモノの子として育てられた二人が、最後の決戦に挑む。
+++++++
そんな感じでした。
結構面白いお話でしたが、一般受けはしないかも?
登場人物の半分以上が、妖怪(動物)だし。
でも、この物語はそこじゃない。
親と子とは、どんな関係を築いていけばいいのか。
師匠と弟子とは、どんな関係を築いていけばいいのか。
そんなことを教えてくれるような、そんな物語のように感じました。
新しい職場で、分からないことばかりの私は、どんなふうに強くなればいいのだろう?
そんな風に、九太に自分を重ねたりもしました。
映画の中で、
ああ、うまいなあと感じたのは、楓と出会ったときに、
人間の世界の名前”蓮”を、8年ぶりに言うというのに、すっと名乗ったことです。
ずっと九太だったのに、人間の世界ではやっぱり、人間の名前を名乗り、
世界をはっきりと区別しているのです。千と千尋の神隠しでもそうでしたよね。
こういう気遣いってすごいなあって、思いました。
ああ、あと、熊徹が、九太のために自らの犠牲を顧みないシーン。
若干の急な展開でしたが、おおかみこどものときといい、
こう、毎回あると、もはや作為的にそうしているんじゃないかって思えてきますね。
分かりやすければ味わい深いかと言われれば、それはまた難しい問題ですから。
まあ、ともかく、めちゃめちゃ面白かったかと言われると、
まあ、映画館で観て良かったかなー、というくらいには面白かったです。
次は何をみようかな。