なかまくらです。
機会がありまして、東京演劇アンサンブルさんの
「ラリー ぼくが言わずにいたこと」を観ました。
あらすじ
ジョシュとべスは幼馴染。
べスはネット上のサイト「ラリーの福音書」の言葉に夢中になっている。
消費社会を非難する言葉。
べスは、ジョシュを巻き込み、”ラリークラブ”を結成する。
ラリーの言葉に共感する者たちのクラブだ。
ジョシュの養父は、大手広告会社の偉い人で、ラリーの言葉に腹を立てていた。
そして、ジョシュはまだ誰にも言えずにいた。自分がラリーであるということを。
そして、べスへの思いを。
そんな時、ベータゴールドという謎の人物がラリーの正体を突き止める、といい、
暗躍し始める。見えない恐怖にジョシュは脅かされることになる。
と言うようなお話。
さて。
まあまあ、面白かったですが、ナレーションがないといけない物語は躍動感が損なわれて嫌だな、というのが私の最初の感想。
それから、引用する言葉が難しすぎて頭の中に入ってこなかったというのが私の二つ目の感想。
東京演劇アンサンブルさんというのは長い歴史を持つ老舗劇団なんですね。
ただ、台本は、初挑戦の人が書いたよう。ふむ。まあ、誰にでも初めてはあるんですよね。
ジョシュは、周りとの人間関係にぎくしゃくしていて、
べスへの思いも、自分が抱いた感情も、ラリーを通じてしか伝えられなくなっている男の子。
そんなこじれた感情表現しかできない、そんな様子がよく伝わってきてその点はとてもよかったです。
まあまあでした。