探究的な学習はどこへ行った・・・?
なかまくらです。
最近、仕事でいろいろと授業に関する研修を受ける機会がありまして、
参加してきたのですが、困ったことになっているようです。
現在の学習指導要領が、探究的な学びを各教科でやりましょう!
という目標なので、いろいろと学習内容を日常に関連付けてみたり、
実験を考えてみたりと、この5年くらい、教え方を模索してきたのですが、
どうやら、最新の教育では、
個別最適な学習を自己調整学習で実現しよう! みたいな感じになっていきそうです。
その内容としては、もう、一斉授業は古い!
先生が前に立って、説明する必要はもう、ほとんどないのだ!
むしろほとんどゼロでもいい!
例えば、「3時間後に小テストをします。テスト範囲は〇〇です。」と言って、
あとは、生徒が教科書を読んだりしながら、先生が用意したプリントだったり、
問題集の問題を思い思いにグループを作ったり、個人で解いて、
分からなかったら、生徒同士で教え合ったり、先生に質問をしたりして解決する。
だから、公式を導出するかどうかなども、各々のレベルに合わせて、
生徒自身が必要だと思えば、導出すればよいし、導出しなくてもよい。
そんな風に進めていく授業の方法が、これから新しい教育としてやってきそうです。
確かに、公式の導出の前に、そもそも、公式が覚えられていないままで受験生に
なっている生徒もいるし、そういう生徒には、実はその公式を導出している時間は
無駄と言えば無駄なのです。ただ、それでいいのかどうかは、やってみないと分かりませんね。
ただ、現場で働いている立場としては、探究学習だというので、それに向けて、
かなり時間をかけて準備して、ようやく少しずつ形がつかみかけてきているところに、
方向を転換されて、またそっちに向かって走り出さないといけないとなると、
いつまでも仕事が減らないですし、なによりも、お金と権力の匂いがして、
労力をかけてやってきていればいるほど、方向転換が面倒になってしまう。
研修で、長年、進学校で活躍されてきた先生の教え方は、私が現在勤めている学校の
先生と授業の進め方や、プリント学習でやっている点、課題の集め方までそっくりで、
進学校の受験指導とはこうやって培われてきたノウハウなんだな、と思うのと同時に、
10年前くらいに話題になったアクティブラーニングとか、そういう学習方法とは、
全く異なる授業の方法なのです。けれども、それはそれで成立しているし、
なんなら、経験の豊富さで、生徒の点数は高いのです。
私自身も、どこまでもアップデートしていくのが正解かどうかは、
実は分からないのではないかと思ったのでした。
どこかで、これが、私なりの授業なんだ、というものを見つけて、
それを磨いていくことが重要なのではないかと思いました。
そうしないと、経験を積んでも、結局、方針が転換されるたびに、若い先生とも、
スタートラインをそろえさせられて、よーいドンで競争をさせられることになり、
若い時よりも仕事も増えて、どんどんしんどくなっていく気がします。
そんなことを考えさせられる研修会となったのでした。
おわり。
最近、仕事でいろいろと授業に関する研修を受ける機会がありまして、
参加してきたのですが、困ったことになっているようです。
現在の学習指導要領が、探究的な学びを各教科でやりましょう!
という目標なので、いろいろと学習内容を日常に関連付けてみたり、
実験を考えてみたりと、この5年くらい、教え方を模索してきたのですが、
どうやら、最新の教育では、
個別最適な学習を自己調整学習で実現しよう! みたいな感じになっていきそうです。
その内容としては、もう、一斉授業は古い!
先生が前に立って、説明する必要はもう、ほとんどないのだ!
むしろほとんどゼロでもいい!
例えば、「3時間後に小テストをします。テスト範囲は〇〇です。」と言って、
あとは、生徒が教科書を読んだりしながら、先生が用意したプリントだったり、
問題集の問題を思い思いにグループを作ったり、個人で解いて、
分からなかったら、生徒同士で教え合ったり、先生に質問をしたりして解決する。
だから、公式を導出するかどうかなども、各々のレベルに合わせて、
生徒自身が必要だと思えば、導出すればよいし、導出しなくてもよい。
そんな風に進めていく授業の方法が、これから新しい教育としてやってきそうです。
確かに、公式の導出の前に、そもそも、公式が覚えられていないままで受験生に
なっている生徒もいるし、そういう生徒には、実はその公式を導出している時間は
無駄と言えば無駄なのです。ただ、それでいいのかどうかは、やってみないと分かりませんね。
ただ、現場で働いている立場としては、探究学習だというので、それに向けて、
かなり時間をかけて準備して、ようやく少しずつ形がつかみかけてきているところに、
方向を転換されて、またそっちに向かって走り出さないといけないとなると、
いつまでも仕事が減らないですし、なによりも、お金と権力の匂いがして、
労力をかけてやってきていればいるほど、方向転換が面倒になってしまう。
研修で、長年、進学校で活躍されてきた先生の教え方は、私が現在勤めている学校の
先生と授業の進め方や、プリント学習でやっている点、課題の集め方までそっくりで、
進学校の受験指導とはこうやって培われてきたノウハウなんだな、と思うのと同時に、
10年前くらいに話題になったアクティブラーニングとか、そういう学習方法とは、
全く異なる授業の方法なのです。けれども、それはそれで成立しているし、
なんなら、経験の豊富さで、生徒の点数は高いのです。
私自身も、どこまでもアップデートしていくのが正解かどうかは、
実は分からないのではないかと思ったのでした。
どこかで、これが、私なりの授業なんだ、というものを見つけて、
それを磨いていくことが重要なのではないかと思いました。
そうしないと、経験を積んでも、結局、方針が転換されるたびに、若い先生とも、
スタートラインをそろえさせられて、よーいドンで競争をさせられることになり、
若い時よりも仕事も増えて、どんどんしんどくなっていく気がします。
そんなことを考えさせられる研修会となったのでした。
おわり。
